熊本県小国町様
被災状況報告アプリで即座に現場の情報を収集、迅速な初動対応に貢献
全職員がスマホやタブレットで素早く被災状況を共有、
蓄積した情報は報告書作成に活用
小国町は九州中部にして熊本県の北端部の九州山地に位置する。町域の東部、北部、西部は大分県に接している。町域の約8割は山林であり、その山林の約75%は「小国杉」と呼ばれるスギの人工林である。
過去の災害発生時、電話や来庁者から報告される被災状況を大判用紙に書き込み災害対策本部で共有していたが、文字だけでは規模感や場所の正確性がつかみにくい、現場を確認しても役場に戻らないと情報が共有されないという課題があった。
更に、復興のための被災報告書を作成するために紙の地図を元に緯度・経度データを起こすなどの事務作業も多く、対応部署の業務量が逼迫していた。
事例のポイント
写真や位置情報とともに被災状況を報告できる「被災状況報告アプリ」を1日で作成。災害発生時には本部のモニターで町全体の被災状況を地図で共有、素早い状況把握が可能になった
課題・目的
- 被災場所や状況を正確により素早く把握し、迅速な初動対応につなげたい
- 現場の被災状況を確認後、報告のために役場に戻る工数を減らしたい
- 災害対策本部だけでなく、避難所の職員とも情報をリアルタイムで共有したい
- 指定期間内に国や県に提出する被災報告書等の作成に費やす工数を削減したい
導入効果
- 被災状況を写真や位置情報付きで素早く把握でき、初動対応が迅速化
- ネットが不安定な場所でもその場で報告を完結でき、役場に戻る工数を削減
- 避難所の職員にも情報が共有され、本部に状況を問い合わせる工数を削減
- 被災報告に必要な緯度・経度情報を取得・活用でき、書類作成の負担が軽減
作成したアプリ画面と管理画面
アプリ活用の様子

災害時には被災状況をアプリから報告

本部側では、被災状況をモニターに地図表示し、関係者と共有
運用イメージ
Platio選定ポイント
- プログラミング知識がなくても、素早く必要なアプリを作成できる
- シンプルな操作画面なので1度アプリを使えば、新しいアプリを職員に提供した際のマニュアルが不要
- オフラインでもアプリが使えて報告する場所を選ばない
- 報告された内容はExcelやCSV形式で出力でき、報告書作成に活用できる
ユーザーのひと言
小国町では、町の職員一人ひとりが自らの業務のあり方を見直し、効率化できる組織づくりを目指しています。規模の小さな自治体だからこそ少人数で業務を回すための効率化は必須だと考えており、アナログな業務をデジタル化するとともに業務の効率化を目指す、“現場のDX”の取り組みに力を入れています。Platioは、プログラミングを知らない職員でも現場業務に応じたアプリを作り、業務を効率化できるため、誰でも現場のDXを手軽に実現できるツールとして評価しています。
熊本県小国町長 渡邉 誠次 氏
災害発生時、どの道路が寸断されているのか、どの道路なら通れるのかといった情報を整理するのにとても苦労していました。Platioならリアルタイムで現地の状況を把握することができるので住民からの問い合わせにもスムーズに対応できると期待しています。
現在は、いつ何が起きてもPlatioで報告できるよう、勤怠・検温アプリを作成し全職員が毎日利用しています。今後は避難所の人員や状況を管理する防災アプリや鳥獣駆除の報告アプリなどを作成し、現場の業務効率化にも活用していきたいと考えています。
小国町役場総務課 総務係長 松本徳幸 氏
小国町役場政策課 地域振興係長 長谷部大輔 氏
熊本県小国町 |
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所在地 | 熊本県阿蘇郡小国町宮原1567-1 |
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会社概要 | 九州のほぼ中央、熊本県の最北端、阿蘇外輪山の外側にあり筑後川の上流に位置。総面積の74%を山林が占める農山村地域で、自然は九州山脈の屋根に位置しているため変化がはげしく、夏は涼しく冬は厳しい高冷地帯であり、雨も多く年間降雨量は2,300mm、多雨多湿で森林の成育に適している。 |
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U R L | https://www.town.kumamoto-oguni.lg.jp/ |
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