
近年では、業務のIT化に向けた数多くの業務アプリが提供されています。しかし、自社の業務に適したアプリの選定にお悩みのご担当者様も多いのではないでしょうか。
本記事では、業務アプリを誰でも簡単に作成・活用できるサービス「Platio(プラティオ)」についてご紹介します。Platioは100種類以上のテンプレートを提供しており、工場日報や在庫管理、配送報告など、多岐にわたる業務に対応することができます。
Platioは、業務アプリを誰でも簡単に作成できるモバイルアプリ作成ツールです。製造や物流など様々な現場で利用されており、導入社数シェアを含む4つのカテゴリでシェアNo.1を獲得するなど高い評価を得ています。
ここでは、Platioの主な特徴をご紹介します。
Platioには3つの料金プランがあり、初期費用0円、月額2万円台からと低価格で利用できます。どのプランでも1つの契約で複数のアプリを作成・利用できるため、日報アプリや在庫管理アプリなど、利用するアプリごとに個別契約する必要がありません。
これにより、アプリの一元管理とコストの削減が可能となり、スモールスタートで業務アプリを導入することができます。
Platioはプログラミング不要でアプリを作成できる、ノーコードツールです。ドラッグ&ドロップのシンプルなマウス操作で、誰でも簡単にアプリを作成することができます。また、アプリを配布する際もボタン一つで完了します。
また、現場の担当者が業務に合ったアプリを作成することができるため、現場に馴染みやすく現場のデジタル化と業務プロセスの改善をスピーディーに実現することが可能です。
Platioは100種類以上の豊富なテンプレートを提供しており、テンプレートから選ぶだけでアプリが作成されます。
具体的には後述しますが、例えば「工場日報」「作業進捗管理」「ヒヤリハット記録」など、これまでアナログで管理していた業務をアプリ化する際に非常に役立ちます。
外部にアプリ開発を委託する場合は数ヶ月程度かかりますが、Platioなら最短3日程度で作成できるためアプリの開発時間を大幅に短縮することが可能です。
また、現場データと社内システムを連携してさらに業務効率化をしたい場合は、業務アプリ作成からデータ連携までをノーコードで実現できる「Platio Connect(プラティオ コネクト)」というサービスもあります。
ここからは、Platioで作成した業務アプリを活用してデータの一元管理、リアルタイムな情報共有、業務の効率化に成功した事例をご紹介します。
株式会社カクイチ様は、ガレージやホースの製造販売、環境・健康事業、ホテル、MaaS事業など多岐にわたる事業を展開しています。同社では、生産から納品までの各工程ごとに7種類のモバイルアプリを作成し、150名の従業員が利用しています。
さらに、基幹システムと報告した内容を連携することで一貫したデータ管理を実現し、納品までの履歴情報がすべてデータ管理され、情報の齟齬がなくなり、トレーサビリティ確保とペーパーレス化を実現しています。


洛西貨物自動車株式会社様は、法人向けの中距離輸送事業を行っています。同社では、一部の取引で積込や納品時に対面での貨物の受け渡しを省略し、指定場所へ届ける置き配形式を採用しています。
しかし、対面でのやり取りがない分、配送状況や配送個数に関する問い合わせが多く、対応に苦労していました。
この問題を解決するために、Platioで積込や納品の様子を写真付きで記録する「配送記録アプリ」を2日で作成しました。配送状況を荷主とリアルタイムで共有することで、問い合わせがほぼ無くなり、写真を証跡として利用することでトラブルの予防にもつなげています。


工場などから排出される廃アルカリや廃酸の中和など産業廃棄物の中間処理を行っている株式会社興徳クリーナー様では、これまで「工場日常点検」や「暑さ指数管理(WBGT)」などの現場の報告業務を紙で管理していましたが、紛失や破損などのリスクがある上、手書きの記入やファイリングが手間、蓄積した情報を役立てづらいなどの課題がありました。そこでPlatioを導入し、最短1時間で業務をアプリ化したことで、年間400時間もの業務時間が削減されました。また、ISOや行政の許認可に必要な記録も効率的に行えるようになりました。


テンプレートを活用することで、簡単かつスピーディーに業務アプリを導入することができます。豊富に用意されているアプリテンプレートのなかでも、特に生産・物流の現場で役立つアプリのテンプレートをご紹介します。
工場では、作業や設備管理などの報告書を紙ベースで運用しているケースが多いのではないでしょうか。報告業務をアプリへ切り替えることで現場からすぐに入力でき、管理者や関係者もリアルタイムに状況を確認できるようになります。
現場の担当者が日報を作成する際、わざわざ事務所まで戻りExcelやWordなどで作成していませんか。
工場日報アプリを活用することで、現場の担当者がどこにいても個人やチームの作業状況を報告できるようになり、管理者はリアルタイムで確認可能となります。
さらに、当日の生産数や不良品数を記録することで、歩留まりを自動的に集計し、PCブラウザ上の管理画面でグラフ化して全体の状況を一目で把握することができます。
改善報告レポートアプリは、担当者が作業の改善提案に気づいた際に、その提案を記録・報告するためのアプリです。このアプリを活用することで、気づいた改善内容をその場ですぐに入力することができ、メンバーや管理者と共有し迅速に対応を検討することができます。
4S(整理・整頓・清潔・清掃)は労働災害の予防や業務効率化につながるため、製造現場では特に重要視されています。しかし、4Sが徹底されているかどうかを紙でチェックするのは手間がかかりますし、関係者にチェック結果を共有しにくいというデメリットがあります。
4S活動チェックアプリは、製造工場向けに設計された4S活動をチェックするためのテンプレートです。現場作業員が日々チェック結果を記録することで実施状況を把握ができます。また、記録した情報を共有することでラインや工場間の4S環境保持の状況の差も把握できます。
一般的に、ヒヤリハットの報告には「ヒヤリハット報告書」が用いられます。
しかし、現場ではすぐにヒヤリハットを報告できないケースも多く、時間が経つにつれて詳しい状況を忘れてしまうこともあります。曖昧な記載内容では適切なヒヤリハット対策に活用することができません。
ヒヤリハット記録アプリを利用すれば、現場で発生した危険箇所をすぐに記録することができます。関係者全員で情報を共有するのも容易なため、同様の危険を未然に防ぎ、安全管理を強化することができます。
作業進捗管理アプリは、進捗状況を登録・管理するためのテンプレートで、特に分散開発や分散製造プロジェクトに向いています。このアプリを使用することで、各拠点の進捗状況をリアルタイムで共有し、マネージャーと各拠点スタッフが情報をスムーズに共有・確認できるようになります。
ここでは、配送業務の効率化に貢献するテンプレートをご紹介します。
配送計画を考慮しない場合、走行距離が伸び、余計な配送コストがかかるだけでなく、ドライバーや管理者の労働時間が伸びるなどの懸念が発生することがあります。
配送計画アプリを活用すると、運行管理者が配送計画を入力し、各配送車がその計画に基づいて配送を実施することが可能になります。さらに、集配荷の情報も記録されるため、運行管理者は本部で集配状況をリアルタイムに把握することができます。
配送報告アプリは、配送先の住所情報と配達状況を管理するテンプレートです。配達先の情報(住所、位置情報、受取人情報)を登録し、配達時に受取人の署名を記録することができます。これにより、本社・本部側で各配送車の配達ステータスをリアルタイムで把握でき、迅速な対応や問題解決が可能になります。
車両位置管理アプリは、車両の位置情報を自動的に計測し、定期的に更新するアプリです。
ドライバーはセルラー回線付きのiPhoneやiPadを車載するだけで、簡単に使用することができます。本部側では車両の位置をリアルタイムで把握可能となり、運行の最適化や迅速な対応が実現します。
トラックやフォークリフトなどは毎日の点検と記録の保管が必要です。点検は現場で行うためパソコンに入力できず、紙に記入することが多いですが、紙の回収や情報共有、保管といった点でデメリットがあります。
車両点検管理アプリは、日常点検をその場で記録するためのアプリです。運行前にチェックリストに基づいて確認を行い、その後、整備管理者や運行管理者がチェックを行います。
チェックリストは国土交通省の運転前日常点検チェックシートを参考にしており、車両の安全性を確保し、運行リスクを低減することができます。
以下に、営業所での入庫・搬出の業務効率化につながるテンプレートをご紹介します。
入出庫管理アプリは、入出庫担当者が製品や資材の数量を記録することで在庫状況を自動的に集計するアプリです。
これにより、在庫のリアルタイム管理が可能となり、在庫不足や過剰在庫を防ぐことができます。
棚卸管理アプリでは、管理者が在庫変動情報を棚卸リストとして登録し、棚卸担当者がそのリストをスマホで確認・入力できるようになります。
リストに従って棚卸結果が入力されると、管理者も即座に棚卸状況を把握可能となるため、在庫管理の精度を高めることができます。
アルコール検査記録アプリは、運転者の酒気帯びの有無を記録するテンプレートです。酒気帯びの情報が記録されると、安全運転管理者へプッシュ通知が送られます。
これにより、安全運転の確保と事故防止に役立ちます。従業員の安全意識を高めるとともに、法令遵守を徹底するための必須ツールです。
本記事では、生産(製造)・物流現場向けにおすすめ業務アプリをご紹介しました。Platioを活用すると、誰でも現場のニーズに合わせたアプリを作成 できるため、短期間での導入が可能です。Platioはアプリの作成から実際に活用してみるまでの無料体験も用意されています。現場のデジタル化を推進し、業務効率化と生産性向上を実現するために、まずは体験からはじめてみてはいかがでしょうか。