ノーコード開発とは、開発で必要なプログラミングのソースコードを記述することなく、あらかじめ用意された機能をパーツのように組み合わせ、Webサイトやアプリ制作ができる開発方法です。
ソースコードを書く必要がないため、一から開発するスクラッチ開発よりも開発期間が圧倒的に早く、かつ低コストで開発することが可能です。
一般的なWebサイト制作では、制作者がHTMLやCSSをコーディングして制作していますが、現在ではノーコードツールを利用して作られたWebサイトも多くあります。
一見制作が難しそうなアプリも、ノーコードツールを活用すれば、プログラミングの専門知識が不要で、簡単に制作可能です。ノーコードツールによっては、アプリを開発するために必要なフロントエンドやバックエンド・データベースを1つのツールで開発できます。
本記事内でもご紹介しますが、一般的に知られたアプリの中にも、ノーコードで開発されたものが多く存在します。
ノーコード開発ツールを使えば、高度なECサイトの制作も可能です。有名なものには、「Shopify」や「BASE」などがあります。ツールによって機能やデザインの違いがあるため、作りたいECサイトの要望に合わせてツールを選択しましょう。
ノーコードツールを活用することで、普段の業務の効率化を図ることも可能です。例えば、「Zapier」や「Airtable」では、下記のような業務効率化が行えます。
ここからは、人気のノーコードアプリ開発ツールを6つご紹介します。どれも実際の開発現場で利用されているノーコードツールです。各ツールの特徴などから、目的に合ったツールを選択しましょう。
「Bubble」は、ノーコードツールの中でも自由度の高さが特徴的です。ノーコードツールでありながら外部サービスとの連携機能や、プラグインが豊富なため実在するWebサービスのほとんどをBubbleで制作可能と言われているほど万能なツールといえます。
ただし、アプリ開発の要素であるフロントエンド・バックエンド・データベースを理解しておく必要があり、他のノーコードツールに比べると初心者には難易度が高いです。また、海外製品であるため日本語の情報が少ない点がデメリットです。すでにアプリ開発に関する知識のある人は、Bubbleを利用することで、従来のコーディングよりも簡単にアプリ開発が可能になります。
「Adalo」は、マウス操作でアプリ開発できるノーコードツールです。通常の「Webアプリ」に加えて「PWA(プログレッシブWebアプリ)」や「ネイティブアプリ」を作成できることが特徴です。
アプリの目的に合わせたテンプレートが用意されており、アプリ開発に関する知識を必要としません。Adaloは「スライドを作成するのと同じくらい簡単にアプリ作成ができるプラットフォーム」とも言われており、初心者にもおすすめの開発ツールです。ただしデザインの種類は多くないため、デザインにこだわりたい場合には向いていません。
「Glide」は、「Googleスプレッドシートから5分でアプリを作成できる」と公式が公言している開発ツールです。GlideではGoogleスプレッドシートをインポートし、使用する機能を選択するだけでアプリを作成することができます。スプレッドシートを変更するとアプリも自動更新されるため、メンテナンスが簡単なところも魅力です。
「AppSheet」は、2020年にGoogleが買収したことで話題となった、ノーコードでアプリ開発ができるプラットフォームです。Googleスプレッドシートをはじめ、GoogleドライブやGmailなど複数のGoogleサービスと連携することができます。また、普段の現場でよく使用されるGoogleスプレッドシートやExcelなどのデータがあれば、画面のボタンを操作するだけで簡単にアプリを作成できることも特徴のひとつです。
注意点としては、現段階で日本語に対応していないことやUIの細かいデザイン設定ができないこと、一部の有料プラン以外はデータベースとの同期に時間がかかることなどが挙げられます。
「Power Apps」は、Microsoftが提供しているPower Platformに含まれる業務向けのアプリ開発プラットフォームです。PCへのインストールが不要でWebブラウザ経由でアプリ作成を行うことができたり、他のMicrosoftのツールと連携しやすかったりといった特徴があります。ノーコード開発だけでなくローコード開発も可能なため、テンプレートをもとに作ったアプリを、開発担当者がより使いやすいものにカスタマイズすることもできます。
「Platio(プラティオ)」は、業務に合ったモバイルアプリを3日で作成できるノーコードツールです。100種類以上のテンプレートがあり、製造、物流、サービス、公共など様々な業界に対応しています。さらに、初期費用ゼロ、月額2万円台から、複数のアプリを利用できるため、気軽に利用できる料金設定も魅力です。その他、従来ネイティブアプリ作成で必要なサーバー構築やアプリ登録・更新費用も不要となります。
100種類以上のテンプレートから選ぶだけで、社内にエンジニアがいなくても、現場の担当者が簡単にアプリを作成することができます。また、Platioは国産ツールのため、しっかりとした日本語のサポートがあるため安心して運用できることから、多くの企業で利用されており、国内最大級IT製品/SaaSのレビューサイト「ITreview」でも4.3の高評価を得ています。
Bubbleで開発されたアプリの一つに、株式会社あいホームの「バーチャル展示場」があります。「バーチャル展示場」アプリ内で、物件の内見ができます。さらに、インテリア・家具を販売する「Francfranc」と提携しており、内見で見た家具をそのまま購入することも可能です。
国内の住宅展示アプリを一社単独で開発した事例は初であり、大規模な開発が簡単にできるノーコード開発ツールならではの事例といえるでしょう。
Adaloでの開発事例に「SmartDish」というアプリがあります。SmartDishは、飲食店の注文と決済をアプリ上で事前に完了できるサービスです。
SmartDishは、2020年7月に開発が始まり、同年9月にはリリースされるというかなり速い開発スピードで制作されました。現在SmartDishは、東京を中心に展開し、100を超える店舗と契約するほどとなりました。
Glideで開発したノーコードアプリの例として、「いなぎお弁当マップ」があります。いなぎお弁当マップは、Glideを使って1日で開発されたアプリです。東京都稲城市周辺のテイクアウトを行っている飲食店をまとめて紹介しているアプリです。1日という短い期間での開発にもかかわらず、約1か月で4,600人程のユーザーが利用するアプリに成長しました。
AppSheetの事例では「株式会社LIXIL」のアプリ開発があります。同社は2021年に少人数でAppSheetの導入をスタートさせてから、約9か月で4,000人弱の社員が約17,000個のアプリを開発するまでに至りました。現場の社員自らが、目の前の課題を改善するためのアプリ開発を行うことで、同社の成長においてボトルネックとなっていたデジタル部門の負荷を減らし、現場主導型DXの企業文化を構築しました。
Power Appsの事例では「gBizFORM(Gビズフォーム)」というサービスがあります。同サービスは、経済産業省が受け付ける中小規模の行政手続きに関して、各種申請を電子化することで迅速な審査や交付を可能にするために構築されたオンラインプラットフォームです。
京セラ株式会社様では、紙のリストを使って毎日在庫の棚卸を行っていましたが、ノーコードツール「Platio」で「棚卸アプリ」を1日かからずに作成し、運用を開始したことで、巨大倉庫の在庫照合の時間削減やチェックミスの軽減に成功しました。
また、現場から事務所までの行き来に10分以上かかっていましたが、移動の手間が不要になったことや、棚卸報告のデータ化により在庫照合を自動化したことで、目視チェックによるミスがなくなり、在庫精度の向上を実現しました。
事例の詳細は、こちらから。
様々な機器を「うごかす、とめる」技術を中核にビジネスを展開しているナブテスコ株式会社様は、全社をあげてDXを推進すべく、その一環として現場に着目。DX推進部が船舶の製造部門と連携し、紙の作業日報や出荷前画像の管理といった非効率な業務の改善に取り組みました。
「Platio Connect」で「作業日報アプリ」や「出荷管理アプリ」を作成し、項目が多く入力や集計に手間がかかる紙の日報をペーパーレス化。社内の基幹システムとデータ連携することで、受注番号などの項目の約半数が自動的に反映される仕組みを構築しました。さらに、「作業日報アプリ」から自動的に生成されたExcelレポートや製品画像が社内サーバーに自動で保管されるようになり、年間200時間以上の業務削減と2,400枚のペーパーレス化を達成しました。また、この現場での成果は全社DXの足がかりとして注目され、他部門の業務改善が行われるようにもなりました。
事例の詳細は、こちらから。
つがる弘前農業協同組合様は、リンゴを主体に年間約4〜5万トンの農作物の受け入れ、保管、選別、包装、販売、出荷を行っています。
同組合では7つの拠点に貯蔵庫があり、各拠点からの販売在庫数は紙ベースで報告されていました。しかし、1日に最低でも20枚のFAXが各拠点から事務所に送られ、それをExcelに手入力し集計する手間や保管スペースの確保が課題となっていました。
「Platio」で「りんご在庫管理アプリ」を作成してからは、各拠点の貯蔵庫からアプリに入力するだけで報告が完了し、在庫数のデータ化による一元管理で集計作業も不要になりました。これまでFAXで送られていた年間約5,000枚の紙と500時間の集計作業時間を削減し、ペーパーレス化とともに在庫精度の向上も実現しています。
事例の詳細は、こちらから。
株式会社ルネサンス様では、アプリ作成未経験の現場担当者が、ノーコードツール「Platio」で「忘れ物アプリ」を3日で作成し、全国の店舗で活用しています。
「忘れ物管理アプリ」の活用で、記録から引渡しまでの負担が大きかった忘れ物の管理業務を効率化し、店舗の現場スタッフが本来の業務に注力できる体制が整った上、スムーズな対応で顧客満足度も向上しています。
また、アプリ作成後も、担当者を中心に、現場スタッフの意見を交え、より使いやすいアプリとなるよう修正・改善を繰り返しています。現場で使いやすいアプリであることから全国103店舗でスムーズに活用されています。
事例の詳細は、こちらから。
【利用期間】2020年11月~2025年9月まで
※本記事に記載された情報は2025年1月時点のものです。詳細は弊社までお問い合わせください。
店頭販売が難しいペットフードを低コストで販売している寄付型ショッピングサイトの社会貢献ペット用品店cocoroを運営している株式会社こころ様では、ノーコードツール「Platio」で、入荷から出荷までの作業情報を一括で管理できる「倉庫作業管理アプリ」を3日で作成しました。
それまでは、倉庫管理業務を「紙」や「エクセル」を使って行っており、商品の出荷までに膨大な手間と時間がかかっていましたが入荷検品、入庫、ピッキング、梱包、棚卸の現場の作業報告がアプリで管理できるようになり、入荷から出荷までの時間が5日間から2日に短縮されました。
事例の詳細は、こちらから。
法人向けの中距離輸送事業を行っている洛西貨物自動車株式会社様では、一部の取り引きにおいて置き配形式で指定場所へ貨物を届けています。
対面でのやり取りがないため、配送状況や配送個数についての問い合わせが多く、配送記録も残らないため対応に苦労し、窓口担当者やドライバーに大きな負担がかかっていました。
そこで、「Platio」を活用して積込や納品の様子を写真付きで記録できる「配送記録アプリ」を2日で作成。荷主と配送状況をリアルタイムで共有できるようになったことで問い合わせが激減し、トラブル予防にもつながっています。また、配送記録を蓄積できるようになり、必要車両数を分析して配送ルートや配車計画を最適化することで、スムーズな配送とコスト削減を実現しました。
事例の詳細は、こちらから。
会員制リゾート事業を展開する株式会社リロバケーションズ様では、ホテルや旅館の安全性維持、食品衛生の管理のため、毎日150項目以上もの点検業務を行っています。
各現場では点検結果を紙で管理していましたが、記入・提出する手間や、報告書を月末にまとめてPDF化して提出することが大きな負担となっていました。また、故障や異常の予兆を確認する管理部においても、全拠点の報告書を目視で二重チェックすることに負担がかかっており、手書き文字の判別も大変な作業負担でした。
「Platio」を活用し、「設備点検アプリ」約1時間半という短時間で作成。現場でアプリに点検結果を入力するだけで報告作業が完了し、保管やPDF化、提出が不要になり作業負担が大幅に軽減されました。さらに、通知や絞り込み機能を活用することで、素早い情報確認が可能になり管理部の業務も効率化しています。これにより、現場と管理部門を合わせて年間1,000時間以上の業務工数、67,200枚もの紙の削減に成功しました。

事例の詳細は、こちらから。
ホテル業界を牽引する株式会社加賀屋様が運営する「あえの風」では、ノーコードツール「Platio」で「清掃点検アプリ」と「忘れ物記録アプリ」を3日で作成しました。
これまでの清掃点検業務では、紙の清掃マニュアル参照が手間で人によって点検レベルに差がありましたが、「清掃点検アプリ」の活用により、アプリ上に明記された清掃基準を確認しながら点検結果を記録できるようになり、属人化の防止と清掃レベルの統一化を実現しました。
忘れ物管理業務では、客室で忘れ物を発見したその場で忘れ物情報をアプリに記録し、リアルタイムな情報共有が可能になりました。その結果、情報共有のタイムラグを最大5時間も削減し、お客様からの問い合わせ対応の迅速化に成功しました。
事例の詳細は、こちらから。
宅地造成、道路、林道など、幅広い土木工事を行っている小坂田建設様は、ノーコードツール「Platio」で、車両・建機点検管理アプリを2日で作成しました。
工事用の車両や建設機械を使う際には車両点検が必要となりますが、現場では点検用紙の紛失や破損リスクがあることに課題を感じていました。点検アプリを活用することで、現場で手軽に報告できるため、記録漏れなどがなくなり、点検管理品質の向上につながっています。
事例の詳細は、こちらから。
土地の土壌汚染調査や浄化工事を行う株式会社フィールド・パートナーズ様は、安全衛生を維持するために点検担当者が工事現場に足を運び、転倒防止対策や保護具の着用状況などをチェックする「安全パトロール」を実施しています。
以前はこの業務を紙やExcelを中心に行っており、点検表の記入や現場からの改善報告の業務が非常に手間となっていました。
そこで、「Platio Connect」を活用して安全パトロール業務をアプリ化。現場からアプリに入力するだけで報告が完了し、1件あたり約5時間かかっていた業務を約2時間に短縮、年間で約1,800時間の工数削減を実現しました。
また、アプリは業務ポータルとデータ連携しており、点検結果や現場写真を即時に共有することができるため、そのまま改善報告書の自動作成も可能です。
選択式の入力項目や写真を送付する機能が使えるようになったことでデータ分析が容易になり、ノウハウの蓄積や従業員の安全衛生管理に対する意識改善にも貢献しています。
事例の詳細は、こちらから。
ノーコードツールには、本記事で紹介したもの以外にも多くのサービスが存在しています。ノーコードツールを選定する際は、以下のポイントに気を付けましょう。
ノーコード開発ツールには、「アプリ・Webサイト制作」や「業務効率化」など、それぞれの使用目的に特化したサービスがあります。「ノーコードツールを使ってやりたいこと」を明確化して、それに適したツールを選びましょう。
ノーコードツールには無料で使えるものも多くありますが、中には有料のものもあります。また、無料版でも高度なアプリを作成するには、有料の機能を追加購入する必要がある場合もあります。アプリを作成する際は事前に予算を決めておき、各ツールでかかる費用を比較することも大切です。
ノーコードツールを選ぶ際は、そのツールのサポート体制の充実度も重要です。アプリ制作の知識がない方も利用できるのがノーコードツールのメリットですが、作りたいアプリや使用するツールによっては、初心者には作成が難しいこともあります。サポート体制が充実しているツールであれば、初心者の方も安心して開発を始めることができます。
使いたいノーコードツールが日本語対応しているかどうかも、重要なポイントになります。ノーコードツールの中には、日本語に対応していないものもあります。海外製のツールでは、マニュアルやサポートの問い合わせも英語で行わなければなりません。英語が苦手な方は、日本語対応しているツールを選ぶことがおすすめです。
現在、ノーコード開発というプログラミングの知識を必要としないシステム構築サービスが、世界的に注目されています。国内でもノーコード開発を使用したサービスやアプリの開発事例が増えており、日本企業でも導入が進んでいます。
ノーコードツールには様々な種類がありますが、企業での業務効率を目的としたアプリ開発をする際に、おすすめな ノーコードツールが、モバイルアプリ作成ツール「Platio」です。Platioは、業務にあったモバイルアプリを3日で作成でき、様々な業界に対応した100種類以上のテンプレートがあります。
本記事でご紹介したように、国内でのアプリ制作事例も多くあります。下記サイトにて、Platioのさらに詳しい導入事例をご紹介しています。ノーコードツールでアプリ開発を行いたいとお考えの方は、ぜひご覧ください。
アプリを無料で作成できるノーコードツールはこちらの記事でご紹介しています。