ノーコードツールを導入したものの、「アプリをうまく作成できなかった」「アプリは作成できたがうまく運用できなかった」という声も少なくありません。本記事では、ノーコードツールの導入・運用でよくある失敗や、失敗しないための選び方および条件を満たしたおすすめサービスをご紹介します。
ノーコードツールを導入しても、「現場の業務に合ったアプリが作成できない」「うまく運用ができない」ことがよくあります。その主な理由として以下の5つが挙げられます。
導入後の失敗を防ぐために、それぞれについて詳しくみていきましょう。
よく使う基本的な機能の実装でも関数を記述しなければならず、アプリに機能を実装する段階で頓挫してしまうケースです。たとえば入力項目の仕様で「必須項目にする」「重複をチェックする」「特定の文字のみ入力を許可する」などの機能を実装するとします。そのときに関数を入力する必要が生じ、アプリ作成が進まないケースが挙げられます。
またアプリは作成して終わりではなく、運用開始後は定期的に現場の改善要望を取り入れながら、自社の業務に合ったアプリにするために機能改修を加えていく必要があります。機能の改修が難しい場合、アプリを修正するのに時間がかかり、改善をスムーズに行うことができません。
ノーコードツールは、海外製が多く存在します。海外製のサービスでは以下のようなサポート面の課題が生じます。利用する場合は、リスクも想定し対策や代案も考えておきましょう。
海外のサポート窓口に英語で問い合わせすることになり、質問者の負荷が増加します。また質問後、返答まで時間がかかることも珍しくありません。
英語のマニュアルを読解しなければならないため、アプリ作成者の負荷が増加します。
無料のノーコードツール の場合は突然サービスが終了することもあるため、企業が業務で活用していくにはあまりおすすめできません。
ノーコードツールによっては提供されている機能が異なる場合があり、「欲しい機能に対応していない」「欲しい機能が有料版での提供だった」という失敗も見受けられます。
ノーコードツールのサービスによっては、欲しい機能が提供されていないことがあります。たとえば、製造業や建設業など現場でアプリを利用することが多い業態で以下の機能が必要だったとします。しかしながら、無料サービスではこのような機能に対応していないということもあり得ます。
有料版があるノーコード ツールを無料の範囲で使っている場合、有料契約をしないと欲しい機能が使えないことがあります。たとえば、以下のような機能です。
これらはサービスごとに無料版と有料版の提供範囲が異なっています。
なお、機能が足りない部分を自前で開発しようとすると、エンジニアの余分な工数がかかる点も注意が必要です。業務に適したテンプレートを用意しているサービスもありますが、カスタマイズが難しいといったこともあります。
個人利用や少人数のチーム利用を想定しているものが多く、企業利用を想定したセキュリティ水準ではない場合もあります。また管理者・利用者別の機能が無いこともあるため、機能の利用制限をかけたりアクセス制限をかけたりすることができない場合もあります。
利用するユーザーが増えたり、利用する機能範囲が広がったりすることで追加料金がかかるものがあります。たとえば、QRコード生成機能はオプションで別途追加料金がかかるといったケースです。
無料で手軽に始められることから導入してみたものの、有料にしたら自社開発して運用するよりも結果的に高くついてしまうということは避けなければなりません。
ここではアプリ作成ができるノーコードツール選びに失敗しないために、チェックすべきポイントをご紹介します。無料で使えるノーコードツールに限定せず、有料のノーコードツールも視野に入れて比較することがおすすめです。
5つのチェックポイント
アプリを作成する担当者が開発経験者ではない場合でも、簡単にアプリが作成できるかどうかを確認しましょう。確認しておくべき点について解説します。
まず、プログラミングや関数の知識がない場合でもアプリが作成できるかという点です。ノーコードツールと謳っていても、「必須項目」「重複チェック」などの基本機能を利用するには関数の知識が必要だったというケースです。ノーコードでどこまで対応ができるのかはトライアルを利用してみてしっかり確認しておきましょう。
次にアプリを作成する際、直感的に操作ができるかという点です。クリック操作でアプリ作成・修正ができるようなサービスもありますので、アプリ作成者のITスキルに合わせて適したものを選ぶと良いでしょう。
最後に各業務ごとに欲しい テンプレートが用意されているかという点です。テンプレートを活用することでスピーディーにアプリを作成することが可能です。アプリは一つの業務以外でもアプリを作成し運用を展開していくことが考えられます。将来、他の業務で利用する可能性もふまえ、自社の業務に適したテンプレートが豊富にあるかどうかを事前に確認しておきましょう。また、テンプレートがあっても少しカスタマイズが必要となると急に難易度があがる場合もあります。テンプレートをカスタマイズする際の操作性も確認しておきましょう。
自社の業務に欲しい機能が揃っているかどうか確認しておきましょう。たとえば、以下のような機能はいくつかあるアプリの種類の中でも「ネイティブアプリ」と呼ばれる種類で利用ができます。また、サービスによっては一部の機能がオプションで別途利用料金が発生する場合もあります。このあたりは無料トライアルを使ってみて確認しましょう。
ネイティブアプリで利用できる機能
外出先や倉庫・地下などから利用することが多い場合は、Wifi環境がなかったり、電波が届かなかったりします。このようなオフライン環境でもアプリが利用できるか確認しましょう。ほかにも、社内で導入している関連システムやサービスとの連携ができるかどうかも確認しておいた方が良いでしょう。
無料のサービスは手軽な反面、セキュリティ面に不安が残るものです。システム構成が自社のセキュリティ基準を満たしているかの確認と、管理者向けの機能がしっかりと提供されているかの確認をしましょう。主な管理者権限として、アクセス制限や利用制限ができるかがポイントです。
コストをかけずに無料で始められたとしても自社に合った利用を推進すると、無料のサービスでは実現できないこともあります。業務で利用する場合、無料でどこまで利用ができるのか、有料も視野に入れるとコストがいくらかかるのかシミュレーションをしておきましょう。
アプリ作成後、運用に合わせて手軽に修正できるものがおすすめです。具体的には「PDCAを回した運用が可能か」「作成後のカスタマイズが手軽に可能か」といった点を確認しておきましょう。
以下では、無料ではないものの、ここまでご紹介したポイントをすべて満たす低価格で利用できるサービスをご紹介します。
前章でご紹介したチェックポイントを満たしている「Platio(プラティオ)」というサービスをご紹介します。
Platioは、100種類以上のテンプレートを利用し誰でも簡単にアプリを作成することができます。また、アプリ完成後も自社の業務に合わせてアプリを修正することも簡単です。国産のノーコードツールなので、サポートも日本語に対応しており安心して利用できます。
5つのチェックポイントをどの程度満たしているのかは下表をご覧ください。
<初心者向け> アプリ作成ができるノーコードツールの 選定ポイント |
Platioの場合 | |
---|---|---|
作りやすさ | コードや関数を使わずにアプリを作成できる ノーコードに対応しているか |
ノーコード対応 |
テンプレートが豊富にあるか | 100種類上 | |
ツールが日本語に対応しているか | 日本語対応 | |
お試し利用は可能か | 無料体験あり | |
機能性 | 現場でよく利用する機能が存在しているか | ネイティブアプリのため以下の機能が利用可能 ・カメラ・動画 ・位置情報の取得 ・プッシュ通知 ・QRコード、バーコード生成 ・オフライン環境利用 |
他サービスとの連携ができる拡張性があるか | モバイルプリンターやIoTデバイスとの連携が可能 | |
セキュリティ | アクセス制限やデバイス制限が可能か | アクセス制限、デバイス制限対応可能 |
ユーザーごとに利用機能に権限をかけることは可能か | ユーザーごとに権限設定が可能 | |
コストの安さ | 初期費用はどの程度か | ・初期費用:なし |
運用時のコストはどの程度か | ・Standard:2万円/月 ・Premium:9万円/月 ・Enterprise:20万円/月 ▶料金表はこちら |
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運用のしやすさ | 運用に合わせて手軽に修正できるか | ・ノーコードで簡単に修正が可能 ・テンプレートをもとにノーコードで独自カスタマイズも可能 |
Platioの詳細は下記ページをご覧ください。
以下の資料では、Platioを活用した現場改善のイメージをマンガでわかりやすくご紹介しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
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