物流・運送業の働き方改革といった観点で、ドライバーのコア業務に着目し改善を進めている企業も多いことでしょう。更なる改善策を検討するうえで着目したいのが、コア業務に付帯する周辺業務の効率化です。そのなかでも典型的な作業である配送記録類の処理を、業務用モバイルアプリを活用して効率化するメリットと事例をご紹介します。
物流・運送業では日々大量の配送記録を取り扱っており、これらの記録はいまだに紙の用紙で運用されていることが多いでしょう。配送記録用紙には、配送の進行状況、配送先、配送時間、商品情報など、多岐にわたる情報が含まれています。倉庫やお客様先での集荷、届け先への着荷といった一連の業務の中で、配送ドライバーが迅速に正しく処理することは容易ではありません。以下に配送記録類作業の主な課題を2つ記載します。
紙の用紙で運用されている現場では、用紙の受け渡しのため事務所に戻る必要があります。用紙への記入の誤りや漏れなど処理上のミスが後から発覚すると、配送ドライバーはその都度、事務所に戻って修正する手間が生じます。
ドライバーが持ち寄った紙の配送記録は、ほかの従業員が内容を確認しながらシステムへ手入力する手間が発生しています。また、紙の用紙上では正しい情報であっても、手入力時に誤った内容がシステムへ登録されてしまうというリスクが潜んでいます。
業務用モバイルアプリとは、企業が業務効率化を図るために導入するアプリです。普段から使い慣れているスマートフォンにインストールして利用することができるため、PCに不慣れな従業員でも直感的に操作することができます。また、移動の多い業務でも携帯しやすく、その場で報告を完了できるため報告業務を効率化することができます。
配送記録類作業を業務用モバイルアプリを導入して効率化するメリットとして以下が挙げられます。
業務用モバイルアプリを導入することで、配送ドライバーはどこからでも配送状況を入力できるため、事務所に戻って用紙を受け渡す手間が削減されます。また、入力した情報はクラウド上に保存され事務所にいるスタッフにリアルタイムに共有されます。Webアプリと違いオフラインに対応したモバイルアプリであれば、ビルやオフィスの高層階や市街地から離れた倉庫など電波が届きにくい場所でも、即座に情報を入力することが可能です。
業務用モバイルアプリに入力した配送記録情報は、デジタルデータとしてクラウド上に保存されます。自社で配送記録情報を管理しているシステムとモバイルアプリ間でデータ連携ができる場合はモバイルアプリから登録された配送記録情報をシステムに自動反映することができるため、手入力する負担を軽減することができます。
人手不足が深刻な物流業では、現場業務のデジタル化と業務効率化が急務ですが、未だに紙を用いたアナログな業務が多く、遅れている状況です。本講演では、現場のデジタル化を推進する解決策として「ノーコード」の重要性と自社の現場業務に特化したモバイルアプリ活用のメリットについて事例とともにご紹介します。
業務用モバイルアプリを活用して、物流・運送現場の生産性向上を実現した厳選事例を4つご紹介します。いずれの事例も、現場業務に合わせたモバイルアプリを作成できる「Platio(プラティオ)」を利用したものです。
「Platio(プラティオ)」は、100種類以上の業務に合ったアプリ用テンプレートが用意されているため、”プログラミング不要で誰でも簡単にモバイルアプリが作成できるツール”です。企業の情報システム部門はもちろん、プログラミングの知識がない現場の従業員でも簡単にアプリを作成できます。また、Platioで作成したモバイルアプリは、オフラインにも対応しているため、スマートフォンさえあれば建物の高層階や地下など電波の届かない場所での利用も可能です。
Platioを活用して業務用モバイルアプリを作成することによって、現場で日々行われているアナログ業務を、現場をよく知る従業員が自ら効率化することができます。
法人向けの中距離輸送事業を行っている洛西貨物自動車株式会社様は、一部の取り引きで積込や納品時に対面での貨物の受け渡しを省略し、置き配形式で指定場所へ貨物を届けています。しかし対面でのやり取りがない分、後に配送状況や配送個数といった問い合わせが多く、対応に苦労していました。そこで、Platioで「配送記録アプリ」を作成し、配送予定や積込、納品の様子を写真で窓口担当者や荷主へ共有。配送状況がリアルタイムで共有されることで問い合わせがほぼ無くなり、さらに写真を証跡として利用することでトラブル予防にもつなげています。
積込、納品など、決められたタイミングで
写真を撮影して記録
配送に遅れが生じているときは
プッシュ通知で共有
登録した情報は配送計画の見直しなど
データ分析に活用
わずかな時間で、業務にピッタリのモバイルアプリを手に入れ、現場のデジタル化と業務プロセスを最適化する方法を知りたくありませんか?本動画では、ユーザー企業の実際の体験談や成功の秘訣、実際のアプリデモも含めてを余すことなくご紹介いたします。
「暮らしのお役立ち企業」として掃除・水・住宅関連サービスを提供する株式会社ナック様の宅配水を扱うクリクラ事業では、約400名の配送員が安全・安心・おいしい水を届けています。同社では配送業務において紙伝票を使用しており、配送員は毎日約60件の伝票を配送順に手作業で並び替えたり、帰社後に伝票処理を行ったりする作業が手間となっていました。そこでPlatioで「配送管理アプリ」を作成し業務をペーパーレス化。さらに基幹システムの1つである販売管理システムとAPIでデータ連携することにより入力作業も自動化。帰社後の作業も8割以上削減し、配送員の業務負担や残業時間の削減に貢献しています。
基幹システムからデータを連携、
配送員は当日の配送先アプリで確認
倉庫から入出庫するボトル数も
アプリから入力し、在庫管理
配送先ではアプリからモバイルプリンターと連携して、納品書を印刷
お客様に渡す納品書以外は全てデータで情報管理を行っている
様々な機器や設備の保守部品など、ルートや時間帯の定まっていない「緊急輸送対応」を中心に軽貨物運送業を営んでいる株式会社ワイ.イー.サービス様。依頼された配送が終わると、ドライバーは、いつ、どこからどこに、何を、どのような条件で運んだかを報告しています。その情報を元に事務スタッフが請求書を作成していますが、紙の報告書では提出の遅れや入力漏れがあり、事務スタッフの負担となっていました。そこでPlatioで配送報告アプリを3日で作成し、ドライバーと事務スタッフ両方の業務を効率化。ペーパーレス化により情報管理が効率化され、事務負担は約30%軽減しました。
配送後、スマホから速やかに対応時刻や高速料金を報告し、紙や記憶に頼った入力ミスを防止。
報告内容はリアルタイムで事務スタッフに共有され、正確かつ迅速な請求書発行に役立っている。
一時保存中の報告があると
一覧画面に表示される
大型家電、家具の発送を中心としたラストワンマイルロジスティクスを担うスペシャリストである株式会社コネクスト様は、入荷した商品を保管せず、すぐに仕分けして出荷する通過型物流センターを、新規事業として迅速に立ち上げる必要がありました。しかし、既存の基幹システムだけでは現場業務に対応するための機能が不足していたうえに、一から機能を開発するにはコストと工数面にも課題がありました。そこでPlatioを導入し、入出荷管理アプリを3日で作成。さらに基幹システムとのAPI連携により、現場業務のデジタル化とデータ活用を実現しています。
モバイルプリンター連携で出荷ラベルをその場で印刷
入荷~出荷までの作業管理やラベル印刷操作をアプリひとつで実現
配送記録類作業のように、基幹システムでは対応できない細々とした隙間業務にはDXの恩恵を受けられていない非効率なアナログ業務が多く存在しています。これらのアナログ業務は業務用モバイルアプリを導入することで効率化することが可能です。
特にPlatioは、プログラミング不要で自社の業務に合わせてモバイルアプリを誰でも簡単に作成できるため、ITに詳しい人材がいない企業でも、現場担当者が主導でアプリ化を推進することができます。
Platioでは、業務用モバイルアプリ作成の無料体験をご用意しています。ぜひお試しください。