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【解決事例から学ぶ!】運送業における「置き配送」の課題をモバイルアプリで解決に至るまで

近年、「2024年問題」の対策として再配達の削減や消費者の利便性を重視した「置き配送」が急速に広まっています。しかし、配送証拠が残らないため、問い合わせが増加するといった別の課題が浮き彫りになることで、対応に悩みを抱える運送事業者様も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介する洛西貨物自動車株式会社様(以下、洛西貨物自動車様)も、新たに受注した置き配送において同様の課題を抱えていました。

本記事では、同社の置き配送事業における課題の発生から、モバイルアプリによる解決に至るまで背景・プロセスを詳しくご紹介します。同社がどのように試行錯誤を重ね、最終的にモバイルアプリを活用して、効率的かつ確実な配送管理を実現したのか、ぜひ最後までご一読ください。

運送業における「置き配送」の課題をモバイルアプリで解決に至るまで

運送業者からみた「置き配送」導入時の課題

洛西貨物自動車様は、新規の配送事業として置き配送を受注することになりましたが、荷主から問い合わせがあった際に、以下の3つの課題が浮き彫りとなりました。

  • 配送記録が残らない
  • ラベルで照合しなければならない
  • 問い合わせへの回答に時間がかかる

それぞれの課題について詳しくご説明します。

配送記録が残らない

洛西貨物自動車様が実施している置き配送形式では、配送完了を示す伝票や受領書、チェックリストなどを省略しています。

そのため、荷主から「商品が届いていない」といった問い合わせがある場合、直接ドライバーに連絡を取り、配送状況を確認する必要がありました。

しかし、ドライバーからは「商品を届けたが、確認したい商品かどうかまでは覚えていない」といった情報しか得られません。また、商品の番号や名前をドライバーに伝えても、配送記録が残らないため確認を取ることができませんでした。

ラベルで照合しなければならない

洛西貨物自動車様が置き配送で取り扱う商品は、宅配配送でよく使用されるような、バーコードを使った管理ができない状況であったため、宛名・届け先の住所・連絡先などの確認は、商品に貼付されたラベルで照合しなくてはなりません。

そのため、荷主から問い合わせがあった際は、大量の荷物の中から該当する商品を探し出し、目視で確認する必要があり、非常に手間がかかりドライバーの大きな負担となっていました。

問い合わせへの回答に時間がかかる

置き配送は対面でのやり取りがない分、荷主から配送に関する問い合わせが毎日数件~数十件入るようになりました。しかし、配送状況や商品の状態を把握するためにはドライバーへ確認する必要がありましたが、運転業務中は電話がすぐにつながらないことも多く、回答までに時間がかかっていました。

またドライバーにつながったとしても、曖昧な記憶の回答が多いうえに配送記録も残っていないため、調べようがないという状況が毎日繰り返されていました。

課題を解決するために”配送記録を残したい”。試した方法とさらに浮き彫りになった課題

洛西貨物自動車様は、置き配送の課題を解決するためには配送記録を残すことが必要であると考え、いくつかの方法を試みました。

配送記録を残すためにまず試してみた方法

最初に試したのは、商品の番号を手書きでメモする方法です。商品番号を記録することで、後から照合できるようにすることを目的としていました。
しかし、取り扱う商品数が多いうえに、この方法では商品の色や形状に関する問い合わせには対応できず、記録として不十分であることが判明しました。

次に試したのが、配送ごとに商品の写真をスマートフォンで撮影し、その写真をLINEで管理者に送る方法です。
確かにLINEは情報をリアルタイムで共有しやすく、各配送の記録を追跡できるという点においてはメリットがあります。しかし、実際に運用を開始してみると、管理者のスマートフォンが鳴り止まず、毎分ごとにLINEから通知が入るという状況になってしまいました。あまりに通知音が鳴るため、サイレント通知に切り替えることも試みましたが、今度は大事な業務連絡を見落としてしまうようになりました。

スマートフォンが鳴りやまなかったり、大事な業務連絡を見落としてしまったりする問題に対応しながらも、そのままLINEでの運用を続けていました。しかし、配送記録を残すという当初の課題に対して、さらに別の問題が発生しました。

新たな問題の発生”欲しい写真が探せない”

毎日大量に写真が送られてくるため、探し出せなくなってしまったのです。
時系列で並んだ写真をスクロールしても、なかなか目的の写真を見つけられない場面を想像すると分かりやすいでしょう。さらに、電話対応をしている合間にもどんどん他の写真が送られてくるため埋もれてしまい、配送記録は残せても実用性に欠ける結果となりました。

課題を解決できるツールの模索。機能として必要な要件

そこで、これまでに試した方法を振り返りながら、課題を解決できるアプリやツールを探すために、必要な機能を整理しました。

配達記録が残せる

置き配送の特性上、配達した商品の状況を確実に記録できる機能が必要でした。簡単に写真を撮影できる機能があれば、配達が無事に完了した証跡を残すことができ、後々のトラブルを防止につながります。

また、これまではLINEやメールで写真を共有していましたが、自動的に共有できる機能も搭載されていれば、撮影した写真を送る工程を削減できるため業務効率化にもなると考えました。

欲しい写真がすぐに検索できる

問い合わせに対して迅速かつ的確に対応するためには、大量に送られてくる写真の中から必要な写真をすぐに見つけ出せる機能が欠かせません。

検索機能があれば問い合わせに素早く対応でき、顧客満足度の向上につながると考えたためです。また、毎日数件から数十件入る問い合わせに迅速な対応を可能とすることで、管理者の問い合わせ対応業務やドライバーの運転業務など、配送業務全体のスピードアップにもつながります。

解決策として導入したモバイルアプリ作成ツール「Platio(プラティオ)」

そして、課題を解決するためのアプリやツールを1ヵ月ほど比較検討した結果、唯一条件に合うツールだった「Platio(プラティオ)」を導入しました。Platioは、プログラミングの知識がなくても、誰でも簡単に自社の業務に合ったモバイルアプリを作成・活用できるツールです。

洛西貨物自動車様がPlatioを選んだ理由は、大きく分けて以下の3つです。

  • カスタマイズ性が高い
  • 料金体系がシンプル
  • スマホアプリを作成可能

ひとつずつ解説していきます。

カスタマイズ性が高い

Platioにはさまざまな業務に合わせて100種類以上のテンプレートが用意されており、その中から自社の業務に合うものを選ぶだけで、誰でも簡単にアプリを作成することができます。また、プログラミングの専門的な知識が不要なので、アプリを使いながらいつでも機能の追加や修正を行うことも可能です。

料金体系がシンプル

Platioは初期費用0円、月額2万円から利用できるため、スモールスタートで業務アプリを導入することができます。料金体系がシンプルで分かりやすく、長期的な利用においてもコストパフォーマンスに優れています。

スマホアプリを作成可能

持ち運びに便利なスマートフォンにアプリを配布するだけで手軽に利用でき、直感的に操作できるのが嬉しいポイントです。オフライン環境でも利用できるため、配送先からその場で報告業務を完了することができます。また、アプリで登録したデータは、パソコンからも確認可能なため、支店や本社で勤務する従業員にリアルタイムに共有することができます。

Platio導入で実現できたこと

Platioを導入したことで、配送業務全体の工数が削減され、効率化が実現しました。

まずアプリを通じて、配送状況を荷主とリアルタイムで共有できるようになったことで、問い合わせの数が大幅に減少しました。荷物の紛失や破損の疑いがある際にも、積込時や納品時に記録した写真が証跡として大いに役立っています。
これにより、状況確認と原因調査が迅速に行え、トラブルも早期に解決できるようになりました。

また、検索機能によって必要な写真をすぐに見つけ出すことが可能なため、問い合わせ対応がスムーズに行えます。担当者やドライバーの負担が大幅に軽減されただけでなく、顧客満足度の向上にもつながりました。

さらに、Platioを通じて、各コースの荷物の量や積載率、配達にかかる時間などのデータが蓄積されるようになりました。このデータをもとに配送ルートや配車計画の最適化が進み、コスト削減にも大きく貢献しています。

導入前のテスト運用期間を有効活用

Platioには7日間の無料体験が用意されており、その後に1ヶ月のテスト運用期間が設けられています。洛西貨物自動車様は最初の2週間程で使い方を学習し、初期バージョンのアプリ(バージョン1)を作成しました。

その後、本格導入に移行し、現場の声を反映しながら創意工夫を重ねて運用を最適化していきました。結果として、立ち上げから約2年半で、バージョンはなんと330まで進化しています。自社の従業員が簡単に修正できるからこそ、業務に合わせた細かい調整が可能になるのです。

自社の業務課題を解決したいとお考えの方は、無料体験を利用してPlatioの使い勝手を体験してみてはいかがでしょうか。また、Platioの特長や機能、導入後の活用事例などをまとめてご紹介している資料もご用意しておりますので、まずは詳しく知りたいという方も、お気軽にお問い合わせください。

荷主にも共有することで配送状況の見える化を実現

Platioを活用することで、配送予定や配送状況をリアルタイムで共有する仕組みが構築されたため、配送プロセス全体の「見える化」され、荷主はいつでも配送状況を確認できるようになりました。
その結果、荷主は問い合わせる必要がなくなり、安心して待つことができるようになったのです。
Platioの導入によって、洛西貨物自動車様はドライバーや管理者の業務効率を大幅に向上させただけでなく、荷主の確認工数を削減することで顧客満足度も改善したといえるでしょう。

まとめ

今回は、洛西貨物自動車様の事例を通じて、「置き配送」における課題がどのように解決されていったのか、そしてPlatioがどのように活用されたのかご紹介しました。
Platioを選んだ理由や導入によって実現した効果を見ていただくことで、モバイルアプリがいかに効率的な解決策であるかを実感していただけたのではないでしょうか。

さらに詳しい情報や導入の具体的なステップについて興味をお持ちになった方は、ぜひ以下の動画をご覧ください。

Platio編集部 最終責任者:中野

著者画像 中野

2013年にアステリアに入社。制作からディレクションなどPlatioのWEB関連を担当をしています。

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