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人手不足の工場/製造現場で、業務効率化をスピーディーに実現するには?方法・ポイント・事例を紹介

はじめに

「人手不足なのに、注文が大量に……、なんとか少人数でも生産性が上がるようにすぐに業務の効率化を実現したい!」という話はよく耳にしますが、残念なことに、業務効率化が必要な現場に限ってそれを進める時間がないのが実情です。

かといって、社会や企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進も急務となっている今、いつまでも業務効率化の取り組みを先送りにし、残業で乗り切るわけにはいきません。

忙しい業務と両立させつつ、簡単かつスピーディーに、現場の効率化アップをはかる方法はないでしょうか?

人手不足の製造現場で、効率化をスピーディーに実現するには

1. 製造現場が抱える課題

日銀が実施した2021年3月の全国企業短期経済観測調査(短観)によると、製造業の半数が「人手不足」の状態に転じています。

少子高齢化による日本の労働人口の減少に加え、現在は海外人材の受入が難しいという状況も、影響を与えています。人員が足りず、手一杯な製造現場も多いことでしょう。

人材難で採用もうまく進まないことが多い今、現場の非効率な業務を改善することで一人一人の業務負荷を低減させ、生産性の向上を目指していく取り組みがどの企業にとっても求められています。特にITを活用したデジタル化と効率化を推進するDXの取り組みが必要とされています。

しかし冒頭で書いたように、人手不足なので効率化を推進していく人材がおらず、人材育成も進まない、なかには取り掛かる暇すらない、といった深刻な課題もみられます。

2. AIやIoT、大規模なDXは実現が困難?

ネットの記事や報道では、製造業の業務効率化の成功例も取り上げられています。その多くはIoTやAI、RPAといった技術を活用することによる基幹業務の改革です。一例をあげてみましょう。

AIなどを取り入れた生産プロセスの改革事例:
AIが生産計画を立案!製造現場に来たDXの波

  • ライン、生産品目や設備、納期、コストなどのインプットを元にAIを用いて適正な生産計画、要員計画を立案
  • 人間の脳内にあったルールをシステムに落とし込み、大幅な時短を実現

DXのお手本のような事例で、もちろん最終的にはこのように調達~製造~発送といった、業務の基幹を担う工程を効率化し生産力を高めていくことが一番理想です。しかし、大掛かりなシステムの刷新はコストも時間もかかり、実現に移せるのは体力のある企業に限られるのが現状です。

理想 現実
IT技術に精通した専門チームの組織 DXを担う人材がいない…ヒトの問題
導入に時間がかかる難しいシステム 現場で使いこなせない…モノの問題
現場予算の範疇を超える設計~開発~保守費用 高額の費用がかかる…カネの問題

人手不足で予算も厳しい企業にとっては、ヒト、モノ、カネの問題すべてをクリアするのは、なかなか難しいかもしれません。どうすればよいでしょうか?

3. 現場から始める身近な業務効率化の方法とは

そこでおススメするのが、現場の小さな個所から業務改善していき、効率化する方法です。2つほど例をあげてみましょう。

1.現場に残るアナログな業務をデジタル化することで効率化してみる

パソコンは普及しても、まだ紙や電話といったツールに頼っている非効率な作業は意外と多いでしょう。「どこかにアナログな業務が残っていないか」に着目し、それを一つ一つデジタル化していく、というシンプルで小さなステップから始めていく方法ならば、無理がありません。

アナログ業務を続けるデメリットやリスク、デジタル化する効果やポイントは以下の記事で詳しくご紹介していますので合わせてご覧ください。

2.現場のチームで品質改善提案、4S活動などを行い現場力をアップする

製造現場ならおなじみのグループワークですが、現場が忙しいと、いつの間にか、なおざりにされるものです。しかし、人手不足の時こそ、こういった品質改善提案、QCサークルなど業務効率化につながるグループワークが必要です。「整理、整頓、清潔、清掃」の4S活動も、労働災害の防止のほかに、作業環境の改善による作業効率、能率アップ効果も期待できるでしょう。

具体的な製造現場における改善ネタ・アイデアについては以下の記事に17個まとめてご紹介していますのでぜひ、参考にしてください。

基本的ではありますが、このような活動によって、現場から業務効率化を推進していき、人手不足でも生産性を高めていくことを目標にしたいですよね。
ただし、これらの実施にあたって成功を左右する大きなポイントがあります。それは「モノの問題」でのツール選択です。

4. 効率アップのキモ=業務用モバイルアプリ

現場の業務効率化を推進していくために重要なツール選び、ポイントは以下になります。

  • ポイント1:パソコンではなくスマホを使う
  • ポイント2:自社オリジナルの業務用モバイルアプリを使う

オフィスと違って立ち仕事も多く、常にパソコンが使えるとは限らない環境の製造現場では、圧倒的にスマホが便利です。

さらに業務用モバイルアプリを使うことで、作業中に時と場所を選ばずデータが入力でき、入力されたデータは自動で一箇所に蓄積され自動集計もできるので、情報共有や報告がかなり便利になります。

たとえば報告業務にしても、現場の色々な状況を手書きでメモしたり電話で伝えたりして、それを管理者がExcelにまとめて報告書にしているのでは、作業の無駄が多いですよね。品質改善提案なども同様です。それが業務用モバイルアプリなら、報告をタイムリーに情報共有でき、そのまま整理されたデータとなって参照できるので、取りまとめの手間が省けるというメリットがあります。

より詳しく知りたい方は、以下の資料も合わせてご覧ください。

5. 業務用モバイルアプリの製造現場活用シーンと事例

業務用モバイルアプリは、製造現場の多くの業務で使われています。いくつか利用シーン別に業務用モバイルアプリの活用シーン例をご紹介します。

生産・出荷工程

  効果
出荷報告 スマホのカメラ機能を用いたバーコードの読み込みや出荷状況の写真を添付して報告できます。リアルタイムに情報共有が可能になり、情報管理が効率化できます。
製造日報 日々の日報業務をアプリでデータ化することで、Excelへの転記作業が不要になります。
設備の点検 点検現場からその場ですぐに報告できます。写真や動画もスマホから簡単に添付可能なので詳細な報告が可能になります。また、アプリなら選択方式で手軽に報告できるので報告漏れやミスも軽減につながります。
生産・製造報告 アプリでデータを蓄積し製造量の変化をグラフで見える化できるため、生産予測や分析がしやすくなります。

配送・物流工程

  効果
トレーサビリティの確保 納品までの履歴情報がデータ管理できるので、情報の誤差が軽減されます。スマホのGPSを用いた位置情報も収集できます。
配達記録

入庫・搬出工程

  効果
在庫管理・棚卸し QRコードやバーコード読み込みでデータ登録をすることも可能になり目視チェックによるミスを軽減できます。また、その場で報告できるため、倉庫と事務所への移動の手間が不要になります。
入荷確認
搬出報告

設置・納品工程・設置報告

  効果
チェックリスト確認 納品状況をリアルタイムに共有できます。また、設置報告には、写真や位置情報の報告も可能になり手軽かつ正確に共有できます。

実際に業務アプリを活用した成功事例をご紹介します。

6. 現場自らアプリを作れるノーコードツール

自社オリジナルの業務用モバイルアプリというと、かなり導入のハードルが高いような気がするのも否めません。たしかに、アプリ開発を一から専門家に依頼すると、百万円はくだらないような、高額なコストがかかります。しかし、ここで「ノーコード」といわれるツールを使うことで、ぐっとハードルを下げることができるのです。

ノーコードはコードを書く必要がないので、ITエンジニアでなくても、プログラミングの知識がない人でもアプリを作ることができるツールです。現場の担当者の手で業務にフィットしたアプリを作成して運用することができ、修正や更新も臨機応変に行えます。また、ノーコードツールはSaaSと呼ばれるクラウド型のサービスが多く、月単位で安い金額で利用できるのも特長です。

たとえばPlatio(プラティオ)というノーコードツールなら、初期費用ゼロ、月額2万円からという低価格で利用可能で、プログラミングの経験・知識がない現場の担当者でも、早くて数時間、3日もあればオリジナルの業務アプリを完成させることができます。

Platioの特長は豊富なテンプレートで、各業種に合わせた100種類以上のテンプレートが用意されています。製造業向けのテンプレートには、先ほど紹介した取り組みにもすぐに使えるものがあります。

製造現場の効率化に役立つPlatioテンプレートの例

工場日報 生産ラインの作業状況を報告
工場改善レポート 作業方法や施設・機器操作などについて改善提案を報告
棚卸報告 在庫数を入力すれば在庫を自動照合
4Sチェック 点検結果を現場で登録し、状況を共有

テンプレートを選んで少し手を加えるだけでスピーディーにアプリを作成することができるので、すぐに業務効率化に着手できるでしょう。

アプリ一覧

7. まとめ

この記事では、人手不足にあえぐ製造現場でも、比較的簡単かつスピーディーに業務効率化、DXに取り掛かる方法についてご紹介しました。

DXというと、どうしても全社的で大掛かりな改革というイメージがありますが、現場の作業員が自らの手で行える業務効率化なら実現もスムーズです。

スマホ+モバイルアプリで現場の非効率な業務の見直しとデジタル化を進め、生産性アップを実践していくことで人手不足を乗り越えていきましょう!

本記事の内容をさらに詳しく解説したホワイトペーパーも公開していますので、ぜひご覧ください。

 

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