こんにちは、アステリアのワタナベです。
2023年8月、第二回目となるPlatioの自治体ユーザー交流会を行いました!
前回の小国町さま講演に続いて今回ご登壇いただいたのは、仙北市の畠山さま&Skeedの柴田さま。Platioを活用したさまざまな実証実験の取り組みを紹介していただきました。
当日の様子をレポートいたします!
仙北市 農林商工部 次長 畠山 徹さま
はじめに、実証実験を行ってきた背景として、仙北市さまが抱える課題について説明がありました。生産年齢人口が年々減少して労働力が不足し、図のような負のスパイラルに陥っているとのこと。
自治体の施策そのもので「人口増」につなげるのは限界があることから、前例にとらわれない新しい行政のデジタル化を目指して、昨年3月に“DX推進計画”が策定されます。
Platioを活用した実証実験は、現在この“DX推進計画”の一部も担っていますが、それより前の2019年ごろから取り組みがスタート。観光や感染対策、防災など…時勢に応じたさまざまなアプリ活用の取り組みをご紹介いただきました!
最後に紹介された「道路情報共有アプリ」は、積雪地である仙北市ならではの取り組みでした。市の職員だけでなく、バスやタクシーの運転手のスマホから積雪などの道路状況をリアルタイムに共有するなど、地域の事業者も巻き込んだ取り組みもされたそうです。
詳しくは、プレスリリースもご覧ください!
写真や動画だけでなく、GPSから位置情報もカンタンに送れるのは、モバイルアプリならではの魅力ですね!桜まつりの運営に関連するものや、温泉地のガス検知、積雪状況共有など、仙北市さまならではのアプリ活用がとても印象的でした。
仙北市さまでは、今後Platioの本格導入に向けて、人材の確保や育成、職員の意識改革、アプリの理解度向上に向けた取り組みを進めているとのことでした。
株式会社Skeed IoT事業部長 柴田 巧一さま
続いて、Skeedの柴田さまによる講演です!
Skeedさまでは、仙北市さまの実証実験でも活用されたガス検知センサーをはじめ、自治体や公共機関向けの防災・減災ソリューションを多数提供。
写真の「冠水センサー基板」は、お値段もサイズもなんとワンコイン(500円)を目標として設計されているそうです!
こちらの「ワンコイン冠水センサー」だけでなく、「加速度センサー」や「温度センサー」、「水位センサー」や「海水面水温水質センサー」、さらには「天候センサー」や「火山性ガスセンサー」など、さまざまなセンサーとPlatioを連携させた実証プロジェクトの例をご紹介いただきました。
近年は特に水害が多発しているため、参加のみなさんが興味津々な様子が伝わってきました!
Platioのセンサー連携事例は公開されているものがほぼないため、弊社メンバーもたいへん興味深く聞かせてもらいました!
なお、Platioのセンサー接続については、現状Premium以上のプランで利用可能です。
講演後におこなった、質疑応答の一部をご紹介します。
Q. 桜まつりの混雑状況や開花状況のアップロードは、自動で登録される仕組みですか?
それともだれかが手動で登録していますか?
各拠点に配置される職員がスマホを持っており、Platioのアプリで状況を撮影したり、情報を入力したりするなど、手動で登録している。情報は1時間ごとに登録、といった形で運用。
Q. ガスの検知データをPlatioで見られるようにしている件について、データはアステリア社のクラウドに溜まっていくかと思うが、たまにデータを落として見るイメージですか?
作業員が作業場所に入る前に、異常や危険がないか、ガスの濃度の推移をチェックしてから入ったり、役場でも同じ情報を確認するイメージ。データを落として見るというよりは、必要な時にアプリでチェックするという使い方。
Q. ガスセンサーからのデータはどのように送っていますか?またセンサーはどのような場所に設置していますか。
センサーのデータをキャッチして、無線で中継器を介してPlatioのサーバーに送る仕組みを構築している。データはグラフ化されているため、直観的に昨日よりガスが多い/少ない、といったことがわかるようになっている。
過去に事故が発生したケースでは、ちょっとしたくぼみにガスがたまっていたため、そういった危なそうなところに複数設置するのがよい。
2回にわたって開催した自治体ユーザー交流会、当日都合がつかず見逃された方からのリクエストや、「関係者にも展開したい」という嬉しいお声を受けて、講演部分の再放送も実施しました!
交流会は、第3回も計画中です。これからPlatioを検討される自治体さまなどで、ご興味お持ちいただけた場合は、弊社までお気軽にご相談ください^^