
こんにちは、アステリアのワタナベです。

2024年7月、第四回目となるPlatio自治体ユーザー交流会を開催しました!
今回は、昨年度熊本県で実証実験を行った、イノPの稲葉さま&井上さまにPlatioを活用した獣害対策の取り組みをご紹介いただきました。
まずは稲葉さまより、株式会社イノP立ち上げのきっかけとPlatio活用にいたった経緯をご紹介いただきました。
活動のきっかけは、農家でのイノシシ被害。
農家を守るため、熊本農業経営塾のみなさんへの声かけで立ち上がったそうです。
当初は林業や農業への被害でしたが、接触事故など人への被害も増加したため、地域全体で対策できるように徐々に規模が拡大していきました。
猟友会任せにせず、自分たちでも免許を取り、農家とハンターを両立されたとのこと!
例えばイノシシは5~6月ごろに子供が生まれて、7月以降に活動が活発になってくるため、見回りを強化するための準備等が必要になってくるそう。
よりカンタンなデータの蓄積方法を模索する中で、Platioを活用した実証実験につながりました。
具体的な取り組みについては、このあと井上さまよりお話しいただきました。

鳥獣による農作物被害を減らすために、捕獲者が鹿やイノシシを捕獲した場合には、捕獲奨励金という形で補助金が支払われる仕組みになっています。
(参考:農林水産省の鳥獣被害対策コーナー)
その補助金をもらうために必要となるのが捕獲報告書ですが、以下のようなさまざまな課題が…。
ほかにも、捕獲者の高齢化や報告書の内容についてのトラブルなど、数えきれないほどの課題があったそうです。
アナログで行われていた捕獲報告書の業務をPlaitoでアプリ化。
さまざまな課題を解決していきました。

↑捕獲報告アプリの報告者側イメージ

↑捕獲報告アプリの役所側イメージ
Platioの良いところとして、井上さまより以下のような点を挙げていただきました。
捕獲者さんからも、「役所までの毎月の往復がなくなるだけで本当に助かった」という声をいただけたそうです!
イノP様ではさらに、データ連携ツール「ASTERIA Warp」も活用。
Platioで報告したデータを報告先の市町村ごとのフォーマットに合わせて変換し、行政担当者のデータ入力の手間軽減にも成功されました。

↑行政担当側の運用イメージ
より粒度の細かい位置情報も残せるようになったため、ダッシュボードへ連携させて時系列順に捕獲時期を見るなど、細かい分析にも役立てられたそうです。
データ活用の追加例として、貸出わなの固有番号も記録することで、利用状況の効果検証にも活用できる例もご紹介いただきました!
講演後に行った、イノPさまと参加者の方々との質疑応答の一部をご紹介します。
Q. 今回のお話はイノシシがメインでしたが、他の動物も対応されていますか?
鹿、カモなども対応しています。
Q. 今回の取り組みについて、行政のほうから経費的な負担はありましたか?
熊本県の、農林水産部のむらづくり課というところの実証業務で行いました。役所側でも確認のチェックを行っていただき、双方向の取り組みにしたことで実証がよりスムーズに進みました。
Q. 猟友会の高齢化はこちらでも問題になっています。猟友会のみなさんに操作方法の講習会などは実施しましたか?
2回ほど説明会を実施しました。
Q. 一部で、捕獲をした際に不法投棄になっているという問題があります。このアプリでは、捕獲後の処理方法の確認まで出来そうに感じましたが、そういう活用までできそうでしょうか?
まさに、この点は、ノーコードの良さを最大限に活かして、個々の要望に合わせてアプリをカスタマイズできるのが強みだと思います。実証を行った地区では、減容化施設があったので、処理方法を選ぶことができます。埋設の場合には、報告の写真枚数を増やして、埋設時の写真と位置情報を記録に残すのもよさそうです。
獣害対策のお話は、私も初めて聞く内容ばかりで驚きの連続でした。Platioのテンプレートには、害獣調査もあるので合わせてチェックしてみてください。
ちなみに井上さまは、農林水産省とコラボしたポスターにもなっている、『罠ガール』という狩猟漫画にも出演されているそうですよ!
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