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ITアレルギーを乗り越え年間2,200時間の工数を削減!ノーコードツールで現場DXの推進が成功した秘訣

年間2,200時間の工数を削減!ノーコードツールで現場DXの推進が成功した秘訣

昨今、DX推進は企業が競争力を高めるために必要不可欠な要素となりました。しかし、業務のデジタル化やIT化を進めようとしても、IT人材やリテラシー不足などの課題を抱え、なかなか進められないという企業も多いのではないでしょうか。特に、アナログ文化が根強く残る現場においては、IT化による業務プロセスの変化や新しいツールの導入に対する「ITアレルギー」が大きな壁となります。このような課題を乗り越えるためには、現場のITアレルギーを解消し、現場主導でデジタル化やIT化を進める「現場DX」を進めることが重要です。
そこで本記事では、ノーコードツールの活用によりITアレルギーを克服し、現場DXを推進したことで、年間2,200時間もの工数削減を実現した株式会社LIMNO様(以下、LIMNO様)の事例を詳しくご紹介します。

LIMNO様は鳥取県鳥取市に本社を置き、業務用タブレットを主力製品としており、BtoB分野の多様なお客様ニーズに応える高度なカスタマイズ設計にこだわりを持って提供しています。
また、商品企画から品質保証、保守まで国内一貫体制を保持しており、ジャパンメイドの高品質な製品を製造・開発しています。2022年ごろから始めたDXへの取り組みが評価され、2024年6月に開催された「第2回日本ノーコード大賞」で最も優秀な「大賞」を受賞されています。

本記事は、2023年10月10日開催「ユーザー登壇セミナー」の内容となります。

アナログ文化な組織に蔓延ったIT化遅れの実態

LIMNO様は新たなビジネスモデルの構築に向け、DX推進による業務プロセスの変革をスタートさせました。しかし、現場では手作業や紙の運用が中心のアナログな業務が中心となっており、DX推進のためのIT化やデジタル化がなかなか進まない状況に陥っていました。

現場の管理業務におけるExcel活用

消耗品管理や棚卸管理など、現場の管理業務における主力ツールとしてExcelの活用が根付いており、特に基幹システムや帳票からのデータを手作業でExcelへ転記することが日常的となっていました。
この現場に残る「Excel文化」はデータ管理の一元化を妨げ、デジタル化への大きな障害となっていました。

過去の慣行の継続

一度確立された業務プロセスは長年に渡って見直されることはありませんでした。
既存の業務をIT化することに対して抵抗感が強く、新しいシステムや手法の導入が遅れることで、非効率な業務が放置される結果となっていたのです。

部分最適で構築された業務システムにおけるデータの重複入力

各部門のニーズに応じてシステムの部分最適化を進めた結果、全社的なシステムの効率や最適化が十分に考慮されない「サイロ化」の問題に直面していました。
部門ごとに独自のシステムが構築され、業務システム間でのデータ連携が不十分だったため、同じデータを各業務の担当者がそれぞれのシステムに入力しなければならない状況が生まれていたのです。
さらに、各現場でITスキルの高い人材が不足しており、デジタル化や業務効率化を進めるためにはIT部門に頼るしかありませんでした。しかし、IT部門のリソースも限られており、対応に時間がかかってしまい、全体的な進展が遅れる一因となっていました。

紙媒体からの転記・入力

紙媒体からのデータ転記も、デジタル化を遅らせる大きな課題となっていました。資料作成や集計に使うデータは紙に記載されており、利用するためにはExcelやシステムに転記する必要があったのです。手入力による作業は膨大で、時間がかかるだけでなく入力ミスも発生しやすいため、業務の遂行を妨げる要因となっていました。

現場DXを加速させるための取り組み

LIMNO様はDXを加速させるために、以下の流れで取り組みを進めました。

  • <ステップ1>全社プロジェクト体制を構築
  • <ステップ2>現場におけるITアレルギーの解消
  • <ステップ3>アプリ作成ツールを1ヶ月間テスト運用

それぞれのステップについて、順番に詳しくご説明します。

<ステップ1>全社プロジェクト体制を構築

まず、各業務部門からメンバーを選出し、全社的なプロジェクト体制を構築しました。プロジェクトの推進責任者は部長であり、組織全体の方向性を指揮する役割を担います。
さらに、全社および各部門でのDX推進をリードする変革リーダー、業務効率化やプロセス改善の提案と実行を担当する2名の推進担当者を選出しました。

各業務部門が変革リーダーと推進担当者を選出する際に、新しいビジネスプロセスやITツールの導入に対する抵抗感が少ない若手社員を起用するように要請しました。

また原則として、若手社員の創意工夫や意見を全て取り入れるように方針を徹底しました。同時に、変革リーダーには成果の横展開と全体最適を担う社内インフルエンサーとしての責任感を持ってもらい、推進担当者には職場の信頼を得て自身や職場の困りごとを解決するという使命感を持ってもらいました。

<ステップ2>現場におけるITアレルギーの解消

全社のプロジェクト体制発足後、次のステップとして焦点を当てたのが、現場の変化に対する拒否感を払拭するための「ITアレルギーの解消」です。

LIMNO様は、誰かが決めた改善や課題に取り組むのではなく、現場の困りごとは現場自身で解決しなくてはならないという考えのもとで、DXをスタートしました。
そこで、ITリテラシーがなくても現場の知恵が生きて、改善活動が現場のためになることを強く実感できるようになれば、ITアレルギーが解消され現場主導のDXが進むと考えたのです。

そして現場におけるITアレルギーを解消できるツールを探し、LIMNO様の要件を唯一満たしていたのが「Platio(プラティオ)」です。
Platioはノーコードツールであるため、プログラミング不要で現場の誰でも簡単にアプリを作成することができます。直観的な操作で使えるため、使用者を選びません。また、誰の目から見ても分かりやすいように改善の成果を共有することもできます。

実際にPlatioを導入したところ、IT化のメリットを明確に感じることができました。IT推進プロジェクトの責任者や変革リーダーはもちろんのこと、作成したアプリを使用した全社の各部門において効果を実感することができたのです。

<ステップ3>アプリ作成ツールを1ヶ月間テスト運用

Platioを導入するにあたり、アステリアがトライアル説明会を開催しテンプレートを活用したアプリ作成の手法を紹介、参加者が短時間で効果的なアプリを作成できるようサポートしました。
その後1ヶ月間の試験運用期間を経て、Platioの本格導入に至ります。Platioはテンプレートを活用することで、1つのアプリを約3時間で作成することが可能です。導入後の2ヶ月間で施策版も含め20種類以上の業務改善アプリが誕生しました。

これにより、従来は紙ベースで行っていた工場からオフィスまでの記録用紙を取りに戻る移動時間や、パソコンへの転記作業にかかっていた工数が大幅に削減されました。
また、この成功体験を通じて、社員は自ら業務を改善する意識が高まりました。アプリの作成に困った際には、他部門の推進者やIT部門に相談しながら問題を解決することで、社内メンバーのスキルアップとナレッジの蓄積が進んでいきました。

LIMNO様が導入したノーコードでアプリが作成できるツール「Platio」とは

自社の業務に合ったモバイルアプリをノーコードで簡単作成

LIMNO様が導入したPlatio(プラティオ)は、直感的な操作でモバイルアプリを作成できるノーコードツールです。プログラミングの知識がなくても簡単にアプリを作ることができるため、現場の知識が豊富な社員が自ら業務に適したアプリを作成・修正することが可能です。ここでは、Platioの特徴や導入による効果について、詳しくご紹介します。

Platioの特徴

Platioは、業務に合ったモバイルアプリをノーコードで作成できるツールです。
100種類以上の豊富なテンプレートが用意されており、その中から自社の業務に合うものを選ぶだけで、すぐにアプリが完成します。操作方法も簡単で、ドラッグ&ドロップの直観的マウス操作で利用できます。

また、Platioはデータの共有も簡単です。
たとえば、作成したアプリをスマホに配布し、現場の担当者がアプリからデータを入力すると登録したデータはクラウドに自動的に蓄積され、リアルタイムで情報を共有できます。
さらに、Platioは初期費用が0円、月額2万円からと低コストで利用することができるため、スモールスタートで現場のDXを進めることができます。

Platioの導入効果

LIMNO様はPlatioを活用し、これまで試作を含め約50種類のアプリを作成、そのうち20種類が実際に稼働しています。運用中のアプリの例としては、

  • 火元確認表
  • 消耗品管理
  • USB貸出管理台帳
  • 部品棚卸
  • 委員会などの出欠管理

が挙げられます。
これらのアプリによって、年間約2,200時間もの業務時間が削減されました。さらに、紙の使用量が大幅に減ったことで、転記ミス防止やデータ精度向上など、さまざまな効果が得られています。

Platio導入直後の社内の声

Platioを導入した直後、社内からは多くのポジティブな声が寄せられました。
「簡単にアプリ作成ができた」「すぐに動かして確認できる」「要望に合わせて変更も簡単」といった声や「自分で業務改善できるのが嬉しい」「作るのが楽しい・面白い」「直感的で使いやすい」といった声があり、業務改善を自分の手で実現できることへの満足感が広がっていきました。
課題解決のために現場単位でITを積極的に検討・取り入れる文化が醸成され、ITアレルギーが大きく解消されたと言えます。

Platioで作成したアプリ事例紹介

LIMNO様がPlatioで作成したアプリの一例として、「火元点検アプリ」をご紹介します。
このアプリのおかげで、構内の火元や戸締りの点検状況を簡単に確認できるようになり、東京ドーム2個分の広さの構内を歩き回る必要がなくなりました。
導入前は、各部署の最終帰宅者が紙のチェックリストに記入し、毎回警備室へ提出していました。警備室では、提出された点検表を手作業で転記し、チェック表(一覧)を作成していました。非常に手間がかかり、効率的とは言えませんでした。
火元点検アプリ導入後は、各部署の最終帰宅者がアプリを使ってチェックを行い、完了すると自動的に警備室へメールが配信される仕組みになりました。
担当者が警備室へ点検表を提出する手間がなくなり、点検表や集計表の用紙準備も不要になりました。
また、Outlookからメールを読み込み、Excelで自動的にチェック表が作成されます。警備室は手作業での転記が不要となり、業務の効率が大幅に向上しました。

まとめ

今回はLIMNO様が、Platioを導入することで現場のITアレルギーを解消し、現場主導のDX推進を成功させた事例をご紹介しました。経営層や現場の管理者が現場DXを推進しようとしても、業務プロセスの変化や新しいシステムに対する拒否感などから、上手く進まない、ということは多いのではないでしょうか。
しかしこのような課題は、LIMNO様のようにノーコードツールを活用する事で解決できる場合もあります。「現場にアナログ文化が根付いていて、なかなかDXが進まない」とお困りの方は、ぜひPlatioをお試しください。

また、今回ご紹介したLIMNO様の事例講演動画は、以下より無料ダウンロードしていただくことができます。

Platio編集部 最終責任者:中野

著者画像 中野

2013年にアステリアに入社。制作からディレクションなどPlatioのWEB関連を担当をしています。

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