
ある店舗の報告には品出しの状況まで書かれ、別の店舗は「特に問題なし」の一行で終わる。メールや紙で巡回報告を受け取っていると、書き方は担当者ごとにバラつき、過去の記録も探せません。 報告を決まった項目への入力に変えると、店舗間で比べられる記録が溜まります。まず見直すのは、巡回の回数ではなく報告の受け取り方です。
巡回報告で困るのは、集まった報告を後から使う場面です。 次の3つが起きます。
ひとつめは、書き方がそろわないことです。フォーマットが決まっていないと、人によって見る項目もチェックの基準も変わります。同じ「異常なし」でも、どこまで見たうえでの判断かが分かりません。
ふたつめは、過去の報告を探せないことです。メールで届いた報告は受信箱に埋もれます。「あの店舗、前回の巡回では何を指摘したか」を確かめたいとき、日付とキーワードを頼りにメールを遡ることになります。
みっつめは、売上と重ねて見られないことです。報告が担当者ごとに分散していると、半年分を並べられません。売上が落ちた店舗で、その前に何が指摘されていたかを遡れないままになります。
巡回のやり方は変えず、報告の受け取り方だけを変えた2社です。1社目は報告工数を80%削減、2社目は報告のバラつき解消が成果です。
複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」を展開する株式会社ランシステム様では、ゾーンマネージャーが店舗を日々巡回しています。運営状況はメール、内部統制状況は紙で報告し、集計や履歴管理のために別途Excelにデータ化していました。巡回の報告とデータ化には毎日3時間以上かかっていました。加えて週1回は本部に赴いて対面で報告していました。
Platioで運営管理と内部統制の報告を1つにまとめた「巡回報告アプリ」を1日で作成しました。報告と履歴管理をアプリに一本化したことで、データ化の工数がゼロになりました。3時間の業務は30分に短縮され、ゾーンマネージャー1人あたり年600時間を削減しています。報告はクラウド経由で関係者にすぐ共有されるようになりました。

株式会社ランシステム様の事例詳細はこちらからご覧いただけます。
コンタクトレンズ、メガネ、補聴器の販売事業を行う株式会社銀座メガネ様は、東京・神奈川・埼玉・千葉の4都県に店舗を展開しています。本部から各店舗への情報共有はすでに効率化されていましたが、店舗から本部への視察報告はメールでした。報告のフォーマットが決まっていないため、人によって内容やチェックの基準が異なり、報告項目や精度にバラつきが生じていたといいます。メールでは情報の検索も難しく、過去のデータを参照できませんでした。
Platioで店舗視察アプリを作成し、選択式の質問に答える形に変えました。報告フォーマットとチェック基準が統一され、抜け漏れのない報告ができるようになりました。報告データはPlatio上に一元管理されるため、知りたい情報をすぐに閲覧できます。データが蓄積されたことで、過去からの売上推移や経過観察が可能になり、データに基づいた店舗戦略の立案につながっています。

株式会社銀座メガネ様の取り組みは事例ページで紹介されています。
同じように視察や巡回の報告をアプリに変えた企業の事例をまとめた資料があります。報告項目をどう組んだか、本部とどう共有しているかを、他社の例で確かめられます。
いまは「店舗で気づく→メールや紙に書く→本部で読む→Excelにまとめる」という流れです。アプリに変えると「店舗で選択式に入力する→本部でそのまま一覧になる」になります。 巡回のやり方は変えず、報告の受け取り方だけを変える形です。
巡回中の端末1台で、報告とデータ化が同時に終わります。売場の写真をその場で撮って添えられるので、文章で説明しにくい状態も伝わります。項目を選択式にしておけば、書く人が変わっても同じ観点でチェックが入ります。同じ項目に同じ形で入るので、A店とB店の同じ月を並べられます。
Platio(プラティオ)は、アステリア株式会社が提供するノーコードのモバイルアプリ作成ツールです。いまの巡回チェック表をそのまま画面に移せるので、店舗の業態が増えても項目を足すだけで対応できます。初期費用は不要で、月額2万円台から利用できます(2026年8月時点)。
チェーン店の複数店舗を巡回するなら店舗視察管理テンプレート、売場の状態を見るなら店舗品質管理テンプレートが近い形です。
Q. 巡回のチェック項目が店舗の業態ごとに違います。分けられますか。
A. 分けられます。項目は画面上で足したり順番を変えたりできるため、業態や店舗規模ごとに別のアプリを用意することも、1つのアプリの中で選択式に分けることもできます。運用しながら現場の担当者が直せます。
Q. 本部側はどうやって報告を見ますか。
A. 事務所のPCからWebブラウザで一覧を確認できます。店舗別・日付別に絞り込めるため、前回の巡回で何を指摘したかもすぐに参照できます。ランシステム様の事例では、報告がクラウド経由で関係者にすぐ共有される形になっています。
Q. 店舗のスタッフにアカウントを配る必要がありますか。
A. 巡回する担当者が入力する運用であれば、その人数分で始められます。ユーザーを増やす場合の費用は料金プランで変わるため、拠点数や人数が決まっている場合はオンライン相談で試算できます。
Q. いま使っている店舗管理システムと併用できますか。
A. 併用できます。売上や在庫は既存システムのまま、巡回時の気づきや写真の記録だけをアプリに置き換える使い方ができます。蓄積した記録はPlatio Connectで他のシステムへ渡せます。同じ形で運用している企業の例は、視察・巡回記録の事例集で確認できます。
巡回チェック表をアプリにする手順は、60分のWebセミナーで手を動かしながら試せます。店舗数や業態にあわせた作り方も、その場で聞けます。
残す項目は5つで足ります。 判定を段階で持たせておくと、店舗をまたいで数えられます。前回の指摘が直ったかも、同じ記録の中で追えます。
| 項目 | 記録のしかた | 何に使うか |
|---|---|---|
| 店舗名 | 選択式 | 店舗別に履歴を追う |
| 巡回日時・担当者 | 自動記録 | いつ誰が回ったかの証跡 |
| チェック項目の判定 | 良・要改善・要対応の3段階 | 店舗間の比較、傾向の把握 |
| 気づきの写真とメモ | 写真+自由記述 | 文章で伝わりにくい売場の状態 |
| 次回までの依頼事項 | 自由記述+完了の有無 | 前回の指摘が直ったかの確認 |
判定を「良・要改善・要対応」の3段階にすると、店舗間で比べられるようになります。 自由記述だけだと、書く人の表現に左右されて集計できません。3段階なら選ぶのは1タップで、要対応が続く店舗を先に回るといった判断ができます。
「次回までの依頼事項」と「完了の有無」を入れておくのも効きます。 前回の指摘が直っているかを、その場で前回の記録を見ながら確認できるようになります。
株式会社ランシステム様は、3時間かかっていた巡回報告を30分にし、ゾーンマネージャー1人あたり年600時間を削りました。変えたのは巡回のやり方ではなく、報告の受け取り方だけです。
報告を決まった項目への入力に変えると、店舗間で比較でき、過去も追えるようになります。判定は3段階にし、写真と次回までの依頼事項まで残してください。
いま届いている巡回報告のメールを1通開いて、項目がいくつ立っているか数えてみてください。店舗視察管理テンプレートと並べると、足りない項目と要らない項目が見えます。