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農業もアプリでデジタル変革へ!
~農畜産業に役立つおすすめモバイルアプリを紹介~

はじめに

農畜産業というとアナログなイメージが強いですが、今やそうではありません。農家もICT、デジタル技術を積極的に活用する時代です。
ドローンやロボット、IoTの導入といった取り組みも進められていますが、もっと身近なところでは普段持っているスマホで動くモバイルアプリがあります。

農畜産業では細かい管理業務や報告業務が日々発生します。アナログな運用でそれらが行われている場合、とても手間がかかり負担になりますが、モバイルアプリを有効活用することで多くの業務が効率化されます。この記事では農畜産業を手助けする便利なモバイルアプリをいくつか紹介していきます。

SMART FARMS

1. 農畜産業の現場が抱える課題とデジタル化の必要性

農畜産業の現場では、作物や家畜の世話以外の、いわゆる管理業務が多く発生します。

管理業務の例

在庫管理 出荷管理
機械、設備、車両点検 農薬散布記録
飼料、肥料管理 生育日誌
衛生管理 アルバイト勤怠管理

など

どれも重要な業務なのですが、手間や時間がかかって負担になっている状態ならば、やり方を見直した方がよいかもしれません。

農畜産業の現場ではデジタル化があまり進んでいないという現状があり、いまだに紙の帳票、手書きのメモに頼って作業しているところも多いでしょう。しかし紙の運用だと、事務所など管理している場所に行かないと情報の記入・閲覧ができなかったり、別の紙に転記する手間がかかったり、といったデメリットが多く、効率的とはいえません。なるべく多くの管理業務をデジタルの力で効率化していくべきです。

日本の農業が置かれている現状は、従事者の高齢化が進行し、深刻な人手不足、後継者不足に見舞われています。一方で、農家は生産量のアップが求められています。つまり、今後は少人数で広大な農地をカバーする必要があり、デジタル化による業務効率化は必須ともいえるのです。

 

2. モバイルアプリを使うべき理由

デジタル化といっても様々な機器やソフトがありますが、農畜産業における管理業務を効率化するために適しているのが「モバイルアプリ」です。モバイルアプリがおススメな理由を3つほどあげておきます。

1. スマホの性能と機動性

  • 持ち運びしやすい
  • 通信エリアカバー率が広範囲(※)
  • カメラ、防水防塵、GPSなど多機能

まずはハード面です。年々進化を遂げているスマホは、コンパクトな機体に様々な機能を備えた高性能な機器です。農地や牧場といった環境では、パソコンだと大きくて作業の邪魔になりますが、スマホであれば持ち運びしやすいので最適です。農村でも通信エリアが広いのもメリットです。

※スマートフォン等の携帯電話については、5Gも含め、非居住エリアへの面的な通信インフラの整備に向けた取組が進められており、農村地域でも、これまで携帯電話の電波が入らなかったエリアでも通信サービスが享受できるようになっていくと考えられる。

農林水産省:農業DX構想より

2. スピーディーかつ正確なデータのやり取り

  • その場で入力した定型データがリアルタイムに共有、蓄積される
  • データを後から分析にも活用できる

続いてはソフト面です。チャットやメールでもスピーディーな情報のやり取りが可能ですが、専用のモバイルアプリを使うことにより、定型化されたデータが整理されて蓄積できることで、よりデータ共有が正確かつ後でデータを分析するにも便利になります。

3. コストが安い

  • 無料アプリが多い
  • 有料でも月単位で安価な金額

そしてコストの安さも大きなメリットです。スマホをお使いの方は、ほとんどのアプリを無料で利用しているでしょう。専門性が高いアプリになると有料のものも多いですが、それでも新型の機械を導入するのに比べれば安価です。コストが安いため、すぐに試してみることができ、導入しやすいのも利点です。

3. 農畜産業向けモバイルアプリ紹介

現在iOS、Androidに対応した農畜産業向けのモバイルアプリが多数リリースされています。そのうちの一例をご紹介していきましょう。

◆「アグミル」…様々な農業サービスが集まっているポータルアプリ

「農林水産省まるみえアグリ」プロジェクトの一環として2017年6月にサービスを開始したアグミルは、農業経営を便利にする様々な機能がまとまったアプリです。ニュース、コミュニティ、資材購入から農薬辞典、作業管理などのほか、ドローンで撮った圃場の画像を分析してくれるサービスまであります。2020年4月現在で5500人のユーザーが利用しているそうです。

◆「デジタル目勘」…豚の写真から体重を推定してくれるアプリ

AI(機械学習)を利用して、スマホで豚の写真を撮るだけで体重を推定してくれるアプリがデジタル目勘です。目勘といわれる、従来の目視による豚の体重推測は精度にバラつきも多く、かといって豚を体重計に載せるのも重労働でした。このアプリを使うことで誰でも簡単に熟練者レベルの目勘が可能になるということです。

◆「農薬調整支援アプリ」…農薬の希釈計算と混用事例が分かるアプリ

「農薬調整支援アプリ」は、日本農薬株式会社がリリースしたアプリで、主要な農薬製品の混用事例の確認や、希釈倍数と散布液量などから必要な薬剤の量を算出できる機能を備えています。従来、混用事例は紙の表で確認が必要でしたが、このアプリを使えば、作物、薬剤、混用する薬剤、をタップしていくだけで事例を確認することができるので便利です。

 

以上、タイプの異なるアプリを3つほどご紹介しました。もちろんこれら以外にも便利なアプリは沢山ありますので、活用できそうなものを探してみてください。

(参考サイト)
・CNET JAPAN「農家とメーカーらをつなぐ農業プラットフォーム「アグミル」–新コミュニティで目指すこと

 

4. ノーコードでオリジナルアプリを作成するのも◎

さて、既存にリリースされているアプリも便利ですが、自分の農場オリジナルの業務アプリを作って使うことでより一層便利になります。

とはいっても、業者に頼んでアプリをデザインして作ってもらうのはお金がかかります。そこで、「ノーコードツール」を使うのがポイントです。

ノーコードとは、プログラミング不要で誰でも簡単にオリジナルアプリを作成できるサービスのことで、近年色々なツールが登場して話題を集めています。アプリを作るにあたってサーバー等の環境を用意する必要がないクラウド型のサービスが殆どで、利用料金も月単位で安価であることも特長です。

◆ノーコードツールの例 「Platio」

Platioはプログラミング不要で、誰でも業務用モバイルアプリを作成できるノーコードツールです。現場に即した使い勝手がいいモバイルアプリの作成から配布、さらに修正や変更も簡単にでき、様々な現場の業務を効率化できます。農畜産業にも対応した100種類以上のテンプレートを備えており、自分たちの業務にあったテンプレートを選んで少し変更を加えるだけでオリジナルアプリが完成します。

Platio:農畜産業に役立つテンプレートの例

栽培日誌 圃場の作目別作業履歴を記録
農場エリアチェックリスト 畜産農家向けの衛生管理
電気柵点検 電気柵の日常点検
栽培管理記録簿 農薬散布状況を記録

オフライン入力にも対応しており、作成したアプリは電波が届かない場所でも使えるので広い農場でも便利です。利用料金は月額2万円~と安価で、専用のサーバーなどを準備する必要もありません。インターネットとパソコンさえあればすぐにスタートすることができます。

宮崎県で養豚場を営む協同ファーム様では、「ミルク在庫管理アプリ」や「肉豚数管理アプリ」をノーコードで作成。農場内の移動時間や報告作業工数を削減し、農場の働き方改革を実現されています。

このように、ノーコードツールを使ってオリジナルのアプリを作成するというのも選択肢の一つとしておススメです。

まとめ

この記事では、農畜産業が抱える課題と、モバイルアプリを活用したデジタル化、効率化の必要性についてお伝えし、便利なモバイルアプリの例もいくつか紹介してまいりました。日本の農業の先行きを考えると、将来に渡ってずっと、このようなデジタル化の取り組みは必須になってくるといえるでしょう。

文中でも書きましたが、大掛かりな設備投資が必要なく、低コストで導入できるのがモバイルアプリの魅力の一つです。興味を惹かれたアプリ、サービスがあったら、今すぐに使い始めてみてはいかがでしょうか。

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