教えて！あなたのミニアプリとは

Platioをお使いの皆さんのアイデアや工夫、苦労話をもっと共有し合える場を作りたい。
そんな私たちの思いからスタートした、Platioユーザーへのインタビュー企画です。

今回ご紹介するのは、Platioを製品リリース初期から活用されている株式会社ナックさん。家庭やオフィス向けに宅配水サービスを提供する「クリクラ」の配送業務をきっかけに始まったアプリ活用は、情シス主導のもとで進化を続けています。
アプリをチームでつくり、支え、育てる。そんな“続けられる運用”をどのように実現しているのか、中心メンバーの川出さんに、お話を伺いました。

株式会社ナック 情報システム部　川出 康さん

宅配水「クリクラ」やダスキンの清掃・レンタル事業など、多彩な事業を展開するナックの情報システム部門に所属。配送員が使うアプリの保守・運用や、ITに関する“困りごと”のサポートを通じて、現場の業務を支えています！

Platio導入のきっかけ：最初は“クリクラ”の配送業務から

まず、Platioを使い始めたきっかけを教えてください。

基幹システムの刷新にあわせて、配送員の方が手書きで記録していた伝票をデジタル化したい、という声がありました。現場の負担を減らすことを目的に、まずは「クリクラ」の配送業務からアプリ化に着手しました。
（※配送管理アプリついては、事例ページもぜひご覧ください。）

その後は、どんなアプリを作られたのですか？

配送担当者がその日に使った商品を記録・集計するアプリや、ウォーターサーバーのメンテナンス訪問が必要な顧客の予定を確認できるアプリなどがあります。訪問件数やスケジュールがひと目でわかるようになり、紙を持ち歩かなくても済むようになりました。電話番号の情報も入っているので、アポイントの連絡もスムーズです。
なお、納品数や回収数の表示には、ASTERIA Warp（※アステリアが提供するデータ連携ツール）で基幹システムと連携し、必要なデータを取得しています。

最近では、ダスキンのレンタル事業にもPlatioの利用を拡大されているそうですね。

はい、配送業務などで、同様の仕組みを横展開して活用していると聞いています。

↑データポケットの一覧。開発用アプリのバージョンはなんと513！

↑配送管理アプリの後に追加されたアプリ

情シス主導だからこそできる！アプリ作成・運用の体制と工夫

ナックさんでは、Platioの運用をチームで行っていると伺いました。運用体制について教えてください。

現在は基本的に3名体制で、アプリの開発～単体テストまでは私が担当しています。その後の結合テスト～運用テストは導入支援チームが、本番リリース時の立ち会いはもう一人の担当者が行う、という分担で進めています。誰かが抜けても困らないように、チーム全体でカバーし合えるようにしています。

アプリの運用環境はどうなっていますか？

大きく分けて「開発」「検証」「本番」の３環境があり、さらに機能確認用のテスト環境もあるので、実質は4環境の構成にしています。ミニアプリのエクスポート／置き換え機能を活用することで、1つの契約環境内でうまく使い分けながら運用しています。フェーズごとに段階的に確認しながらリリースできるため、品質面でも安心です。

現場からの要望は、どのように反映しているのですか？

現場からの要望は、まず導入支援チームがヒアリングを行っています。というのも、私が直接聞いてしまうと「できますよ」とすぐに答えてしまいがちでして…。
開発視点では可能でも、実際には工数やコストとのバランスも見なければなりません。
そのため、チーム内で要望と要件をしっかり切り分けて整理したうえで、本当に必要なものだけを要件化してから私のところに届く、という流れになっています。
この整理のおかげで、チームとして納得感のある開発判断ができていると思います。

現場とのやりとりも含めて、運用体制が整っているのが伝わってきます。

川出さんの“ここだけは負けない”アプリのこだわりポイント

アプリづくりで、特にこだわっていることはありますか？

印刷レイアウトの制御にはかなりこだわりました。最初は、レコードの情報がすべて印刷されていたのですが、印刷マニュアルを読み込みながら、必要な情報だけが出力されるように何度も試行錯誤しました。

↑実際に印刷されたレシートも見せていただきました！

検索機能も細かく設定されているようですね。

そうですね、定義済み検索条件（※よく使う検索条件をあらかじめ設定しておける機能）もかなり細かく設定しています。たとえば「注文内容での絞り込み」や、「未納品のお客様のみを表示」、「曜日ごとの配送ルートの表示」など、現場の方のニーズにあわせて、いろいろな条件で検索できるように細かく設定しています。

↑実際に設定されている定義済み検索条件の一部

今後の展望と、Platioを活用したい方へのメッセージ

アプリはすでに完成形のように見えますが、これから挑戦したいことはありますか？

「画像」などのメディア系の機能をまだ使っていないので活用していきたいです。たとえば、レシートに広告欄を入れて印刷したり、置き配の証拠写真を自動でお客様にメール送信したりする機能なども実装できたらと考えています。

ますますの進化が楽しみですね！最後に、この記事を読んでくれた方へメッセージをお願いします。

当初は「モバイルアプリの開発は難しそう」と思っていたのですが、Platioは本当にわかりやすくて、楽しく開発できるのが魅力です。ぜひ皆さんも、気軽に活用していただければいいなと思います！

貴重なお話、ありがとうございました！

※本記事に登場する肩書きや業務内容、アプリの仕様は、取材時点（2025年7月）のものとなります。ご了承ください。

関連リンク

• 株式会社ナックでのPlatioを活用した事例の詳細はこちら
• ASTERIA Warpを活用した事例の詳細はこちら

この記事の著者：渡部かおり

アステリアの製品を使ってくれている皆さまの、コミュニティ活動支援を行っています。